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AUD/USDのエントリーポイントを過去チャートで検証|日足から15分足のマルチタイムフレーム分析

AUD/USDのエントリーポイントを過去チャートで検証|日足から15分足のマルチタイムフレーム分析

FXで複数の時間足を見るようになると、逆に迷ってしまうことがあります。

「日足では上昇しているのに、30分足では下がっている」

「1時間足では買えそうだけど、15分足を見ると売りたくなる」

私もチャートを見ていて、時間足を切り替えた瞬間に「さっきまでの判断は合っていたのだろうか」と迷うことがあります。

ただ、すべての時間足が同じ方向を向くまで待つ必要はありません。

大切なのは、日足・4時間足・1時間足など、それぞれの時間足に役割を持たせることだと考えています。

今回は、2020年8月17日~21日のAUD/USD(豪ドル米ドル)の過去チャートを使い、

日足

4時間足

1時間足

30分足

15分足

の順番で見ながら、どこをエントリーポイントとして考えられたのかを振り返ります。

なお、今回はすでに完成している過去チャートを使った検証です。

そのため、リアルタイムのトレードを完全に再現したものではありません。

結果を見たあとで都合のよいポイントだけを選ばないように、高値・安値、水平線、ローソク足など、その場面で判断材料になったものを中心に考えていきます。

※本記事は過去チャートを使った分析例であり、現在のAUD/USDの売買を推奨するものではありません。

AUD/USDのエントリーポイント検証|先に結論

今回のチャートを先に整理すると、次のようになりました。

時間足相場の見方今回の考え方
日足上昇トレンド基本は買い目線
4時間足レンジ気味下側からの買い候補を探す
1時間足押し目形成買い候補が比較的分かりやすい
30分足短期的に下落戻り売り候補あり
15分足細かな下落波ブレイク後の戻り目候補あり

今回、個人的にもっともエントリーポイントを考えやすかったのは1時間足です。

一方、30分足や15分足まで下げていくと、日足とは反対方向となる「売り」を考えられる場面も出てきます。

ここが複数時間足を見る難しいところです。

「日足が上昇しているから、短期足も全部買い」

とは限りません。

では、日足から順番に見ていきます。

日足・4時間足・1時間足など、どの時間足を使えばよいのか迷う方は、時間足の使い分けをこちらの記事で詳しく解説しています。

FXの時間足はどれを選ぶ?初心者向けに見方・使い分け・エントリー足を実例で解説
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今回のAUD/USDチャート検証の条件

今回振り返るのは、2020年8月17日~21日のAUD/USDです。

各チャートでは、赤い縦線より右側にあたる期間の値動きを見ていきます。

主に確認するのは、

・高値と安値
・水平線
・押し目と戻り目
・移動平均線
・ボリンジャーバンド

です。

インジケーターをいくつも追加するのではなく、

「この価格帯は以前どのように反応したのか」

「買い、または売りを考えられる根拠が重なっているか」

という点を中心に見ます。

今回の目的は、もっとも利益が取れた場所を探すことではありません。

完成したチャートを見たうえでも、

「実際にその場にいたら、本当にここで入れただろうか」

という視点を忘れずに振り返っていきます。

日足|まずAUD/USDの大きな方向を確認

日足|まずAUD/USDの大きな方向を確認

まずは日足です。

赤い縦線より右側が、今回振り返る期間になります。

高値・安値から上昇トレンドと判断

日足を見ると、高値と安値を切り上げながら上昇しています。

そのため、この段階では売りよりも買いを優先して考えたい場面です。

ただし、

「上昇トレンドだから、すぐに買う」

という意味ではありません。

すでに大きく上昇したところで飛び乗ってしまえば、その直後に調整が入ることもあります。

日足で確認したいのは、細かなエントリーポイントではなく、

「今は買いと売りのどちらを優先して考えるか」

という大きな方向です。

今回なら、まずは買い候補を探していくことになります。

日足ではエントリーせず方向を決める

日足は、今回のような短期的なエントリー位置を細かく決めるためには使いません。

「大きく見るとAUD/USDは上方向にある」

という地図を確認するために使います。

この方向を確認したあと、4時間足、1時間足へと下げながら具体的なポイントを探していきます。

短期足だけを見ていると、少し大きな陰線が出ただけでも、

「下落トレンドに変わったのでは?」

と感じることがあります。

ところが日足まで戻ってみると、単なる上昇トレンド中の調整だったというケースもあります。

上位足から買い・売りの方向を判断する考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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4時間足|上昇一辺倒ではなくレンジも警戒

4時間足|上昇一辺倒ではなくレンジも警戒

続いて4時間足です。

水平線は、主に4時間足で意識されている高値・安値を基準に引いています。

日足と4時間足では相場の見え方が違う

日足では比較的分かりやすい上昇トレンドでした。

しかし4時間足まで下げてみると、少し印象が変わります。

高値・安値をわずかに切り上げているようにも見えますが、直近だけを見ると一定の範囲を上下しており、レンジと判断してもおかしくありません。

ここで、

「日足が上昇しているから絶対に買い」

と決めつけないことが大切です。

日足では買いを優先する。

ただし4時間足では、上値を追いかけるのではなく、価格が下がってくるまで待つ。

今回はそのくらいの距離感で見た方がよさそうです。

前回安値とボリンジャーバンドが重なる買い候補

買いを考えられそうなのが、画像のピンク丸付近です。

前回安値付近まで価格が下がったあと、再び反発しています。

さらにボリンジャーバンドにも近づいており、いくつかの根拠が重なっています。

このような場所では、

「そろそろ反発するかもしれない」

と考えることができます。

ただし、水平線に来たからといって、その場で無条件に買うわけではありません。

実際に反発する動きが出るか。

ローソク足に買い戻される形が出るか。

そうした動きも確認したうえで判断したいところです。

レンジ内の反発狙いでは利益を伸ばしすぎない

仮にピンク丸付近で買ったとしても、4時間足は明確な上昇トレンドとは言い切れません。

レンジとして見るのであれば、上には再び売りが入りやすい場所があります。

そのため、

「上昇トレンドだから、できるだけ長く持つ」

というより、移動平均線や直近の節目付近までを一つの目標として考えた方が現実的です。

相場の方向がはっきりしないときほど、利益を伸ばすことだけを考えない。

こうした判断も必要だと思います。

1時間足|今回もっとも分かりやすい押し目買い候補

1時間足|今回もっとも分かりやすい押し目買い候補

続いて1時間足です。

今回の5つの時間足の中では、この1時間足が比較的分かりやすいと感じます。

1つ目の買い候補|水平線上抜け後の押し目

最初に注目したいのが、ピンク丸のポイントです。

価格はいったん水平線を上抜け、その後、もう一度水平線付近まで下がってきています。

いわゆる押し目になっている場所です。

水平線を突破した瞬間に買う方法もありますが、ブレイクしたと思った直後に戻されることもあります。

そのため私は、一度上抜けたあとに価格が戻ってきて、

「それでもこの水平線付近で支えられるか」

を見る方が入りやすいと感じます。

今回のピンク丸は、その形が比較的分かりやすく出ています。

2つ目の買い候補|前回高値と長い下ヒゲ

もう一つが赤丸付近です。

ここでは、青線で示した前回高値付近まで価格が下がったあと、長めの下ヒゲをつけています。

一度突破した高値が、今度は下値を支える場所として意識されているように見えます。

さらに下ヒゲが出ているため、

「下へ行こうとしたものの、買い戻された」

と考える材料にもなります。

ただし、下ヒゲが出ただけで買うのではなく、その後のローソク足も確認したいところです。

今回の場合、

日足は上昇方向

前回高値付近

押し目

下ヒゲ

と、いくつかの根拠が重なっています。

そのため、今回のチャートの中では注目しやすいポイントです。

水平線やローソク足など、複数の根拠を重ねてエントリーポイントを探す考え方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。

FX|根拠のあるエントリーポイントの見つけ方【完全ガイド】
FXで根拠あるエントリーポイントを見つける方法を徹底解説。日足・4時間足・1時間足の多角的分析で再現性の高い判断基準を身につけたい方に最適。

エントリー・損切り・利確をどう考えるか

エントリーポイントだけを決めても、トレードは完成しません。

入る前に、

「どこまで逆行したら、今回の考えを見直すのか」

まで決めておく必要があります。

今回のような押し目買いなら、直近安値の下など、

「ここまで下がったら押し目買いのシナリオを見直したい」

と判断できる場所が、一つの目安になります。

一方、利確については、4時間足が完全な上昇トレンドとは言い切れません。

そのため、直近高値付近などを一つの候補として考えます。

実際にトレードしていると、

「せっかく利益が出ているのだから、もっと伸ばしたい」

と思ってしまうことがあります。

しかし相場環境が曖昧なときまで最大利益を狙う必要はありません。

取りやすいところまでを狙う。

その方が無理をせず続けやすいと考えています。

損切り位置をどこに置けばよいか迷う方は、損切りラインの考え方も参考にしてください。

FX損切りラインの決め方|初心者が失敗しない3つのルール
FX初心者がつまずく「損切り位置の決め方」を図で徹底解説。トレンドの押し安値・キリの良い価格・トレーディングストップの3ルールを実例で紹介。損切り貧乏を防ぐための具体的なコツも紹介します。

今回のように、

日足

4時間足

1時間足

と時間足を切り替えながら分析するときは、複数のチャートを確認しやすい環境があると便利です。

FXTFではMT4を利用できるため、水平線や移動平均線などを使いながら、今回のようなマルチタイムフレーム分析を行えます。

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30分足|上位足と逆方向の売りをどう考えるか

30分足|上位足と逆方向の売りをどう考えるか

続いて30分足です。

ここまで日足では買いを中心に見てきましたが、30分足では売りを考えられる場面が出てきます。

水平線下抜け後の戻り売り候補

画像のピンク丸付近です。

価格が水平線を下抜けたあと、いったん戻してから再び下落しています。

戻り売りを考えられる形です。

理想を言えば、移動平均線などにもきれいに反応してくれると、もう少し判断しやすかったと思います。

今回はそこまで分かりやすい形ではありません。

だからこそ、

「結果的に下がったのだから売ればよかった」

という見方だけはしないようにしたいところです。

リアルタイムで見ていたとして、本当にその場所で入れたかを考える必要があります。

日足が買い目線でも短期的な売りはある

ここで少しややこしいのが、日足では上昇方向だったことです。

それでも30分足では、一時的に売りを考えられる動きがあります。

これは矛盾ではありません。

日足の上昇トレンドの中でも、価格は一直線に上がるわけではなく、途中で調整を挟みます。

その調整部分を30分足で見ると、下降トレンドのように見えることがあります。

ただし、上位足と逆方向のトレードになる以上、長く持ちすぎるのは注意したいところです。

大きな上昇方向へ突然戻される可能性があるからです。

建値撤退になった可能性も隠さない

完成したチャートを見ると、その後は次の水平線付近まで下落しています。

後からなら、

「ここで売れば利益が取れた」

と言えます。

ただ、実際に私がリアルタイムで入っていた場合、最後まで保有できていなかった可能性があります。

私はある程度利益が出たあと、損切り位置を建値付近まで動かすことがあります。

今回の値動きを見ると、その後に一度戻しているため、建値で決済され、結果的に±0で終わっていた可能性があります。

この部分は、過去チャートを振り返るときに特に気をつけたいところです。

完成したチャートでは簡単に見えても、実際のトレードでは途中の戻しがあります。

怖くなって利益確定したり、建値で終わったりすることもあります。

最終的にどこまで動いたかだけではなく、

「その途中で自分ならどうしていたか」

まで考えることが、過去チャート検証では大切だと思います。

15分足|すべての戻り目を追いかけない

15分足|すべての戻り目を追いかけない

最後に15分足です。

時間足を短くすると、押し目や戻り目が一気に増えます。

完成したチャートを見ると、

「ここでも入れた」

「ここでも利益が取れた」

という場所がたくさんあるように感じます。

しかし、すべての値動きを取ることはできません。

水平線ブレイク後の早い段階の戻り目を狙う

今回なら、赤丸付近を候補として見ます。

水平線を下抜けたあと、比較的早い段階で作った戻り目です。

水平線をブレイクしたという変化がすでに出ているため、何もない場所で売るよりも理由を持ちやすくなります。

単に価格が下がっている途中で売ると、

「もう下がりすぎでは?」

という不安も出てきます。

そのため、ブレイク後に一度戻るのを待つ方が、判断しやすいと感じます。

3波・4波まで追いかけない理由

今回のチャートでは、その後にも戻り目が何度かあります。

結果だけを見れば、そこから売っても利益になった場所があります。

ただ、私は下落がかなり進んでから追いかけて入ることはあまりしません。

目安として、狙うとしてもブレイク後の早い段階までです。

3波、4波と下落が進んだあとでは、すでにかなり値幅が出ています。

そこから売ると、いつ反発してもおかしくありません。

利益を取り逃したように見えても、

「今回は入らない」

という選択もトレードの一つです。

チャート上にあるすべてのチャンスを取る必要はありません。

5つの時間足を比較|AUD/USDのエントリーポイントはどう変わったか

今回の分析を整理すると、次のようになります。

時間足相場判断今回の役割
日足上昇トレンド買い・売りの大きな方向を決める
4時間足レンジ気味価格が反応しそうな場所を探す
1時間足押し目形成主な買いエントリー候補を探す
30分足短期的な下降戻り売り候補を確認する
15分足細かな下降波エントリータイミングを絞る

こうして並べてみると、時間足ごとに役割が違うことが分かります。

日足で15分足と同じ精度のエントリーポイントを探す必要はありません。

反対に、15分足だけを見て相場全体の方向を決める必要もありません。

基本的には、

上位足で大きな方向を見る

中位足でエントリーできそうな価格帯を探す

必要であれば短期足でタイミングを確認する

という流れの方が、判断を整理しやすくなります。

今回のAUD/USDチャートを振り返って分かったこと

上位足と下位足は必ず同じ方向にはならない

今回の日足は上昇方向でしたが、30分足や15分足では売りを考えられる場面がありました。

これは珍しいことではありません。

相場は上昇と下落を繰り返しながら進むため、時間足によって方向が違って見えることがあります。

重要なのは、

「どの時間足が正しいのか」

を決めることではありません。

「この時間足を何のために見るのか」

を決めることです。

根拠が重なるポイントまで待つ

今回の1時間足では、

水平線
前回高値
押し目
下ヒゲ

など、いくつかの要素が重なる場所がありました。

一つの根拠だけで入るよりも、

「なぜここで入るのかを説明できる」

場所まで待つ方が判断しやすくなります。

もちろん、根拠がいくつ重なっても必ず勝てるわけではありません。

それでも、

「なんとなく上がりそう」

という理由だけのエントリーを減らすことにはつながります。

取れそうな値動きをすべて狙わない

短い時間足を見るほど、エントリーポイントはたくさん見つかります。

しかし、すべてを取ろうとするとエントリー回数も増えます。

すでに大きく動いてしまった場所では、無理に追いかけない。

取れなかった値動きに執着せず、次に自分の条件がそろうのを待つ。

このくらいの考え方でもよいと思っています。

エントリー前に損切りと利確も考える

チャートを見ていると、

「ここから上がりそう」

「ここから下がりそう」

ということばかり考えてしまいがちです。

しかし、実際には予想と反対へ動くこともあります。

そのため、

どこで入るのか

どこまで逆行したら考えを見直すのか

どこまで来たら利益確定を考えるのか

までを、一つのセットとして考えておくことが大切です。

エントリーしてから損切り位置を考えると、

「もう少し待てば戻るかもしれない」

という気持ちが出てきます。

できるだけ入る前に出口まで考えておく方が、冷静に判断しやすくなります。

まとめ|AUD/USDは上位足からエントリーポイントを絞り込む

今回は、2020年8月17日~21日のAUD/USDを使い、日足から15分足まで順番にエントリーポイントを振り返りました。

今回の流れをまとめると、

日足で大きな方向を確認する

4時間足で相場環境と節目を見る

1時間足で押し目などの候補を探す

30分足・15分足で必要に応じてタイミングを確認する

という形になります。

ただし、時間足をたくさん見れば勝てるわけではありません。

むしろ、増やしすぎるほど判断に迷うこともあります。

今回のチャートを振り返って改めて感じるのは、

「複数時間足を見る目的は、エントリーポイントをたくさん見つけるためではない」

ということです。

大きな流れと自分が考えているトレードが合っているのか。

本当に今入る必要があるのか。

それを確認するために使う方が分かりやすいと思います。

チャートを見て、

「どこでも入れそうだ」

と感じたときほど、一度大きな時間足に戻ってみてください。

すると、

「ここは無理に入らなくてもいい」

という場所が意外と見つかります。

※FXには元本を失うリスクがあります。本記事は過去チャートを使った分析例であり、特定の通貨ペアや売買を推奨するものではありません。実際の取引は、ご自身の判断と資金管理のもとで行ってください。

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