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FXで逆張りから順張りへ切り替えるタイミング|EUR/GBPの実例で解説

FXで逆張りから順張りへ切り替えるタイミング|EUR/GBPの実例で解説

「水平線まで来たから、そろそろ反発するかもしれない」

チャートを見ていると、そんな場面に出会うことがあります。

特に何度も止められている価格帯まで来ると、反発を期待して逆張りしたくなるものです。

ただ、本当にそこで止まるかどうかは、価格が水平線に到達した時点ではまだ分かりません。

そのまま水平線を突破してしまうこともありますし、一度反発したように見えてから再び下落することもあります。

そこで私が今回のチャート分析で注目したのが、

「逆張りポイントを探しながら、実際のエントリーは反転確認後の順張りで行う」

という考え方です。

なお、ここでいう「逆張りから順張りへ切り替える」とは、一度逆張りでポジションを持ってから反対売買するという意味ではありません。逆張りを検討したくなる価格帯で待ち、反転を確認した後に順張りで入るという考え方です。

この記事では、2020年10月12日~16日のEUR/GBP(ユーロポンド)の実際のチャートを教材として使いながら、

  • 水平線でいきなり逆張りしない理由
  • 上位足と下位足の使い分け
  • 反転を確認するポイント
  • 逆張りから順張りへ切り替えるタイミング
  • 損切り・利確をどこに置くか

を順番に考えていきます。

今回使うのは過去チャートです。

「今のEUR/GBPを予想する記事」ではありません。

値動きがすでに確定している過去チャートだからこそ、「この時点では何が見えていたのか」を一つずつ振り返り、現在のトレードにも応用できる考え方を検証していきます。


結論|水平線に触れただけでは逆張りしない

先に、この記事で最も伝えたいことを書いておきます。

私なら、重要な水平線に価格が到達したとしても、その瞬間にはエントリーしません。

狙いたい流れは次の形です。

重要な水平線に到達

反発するか確認

下位足で流れが変わる

押し目・戻り目ができる

順張りでエントリー

つまり、「反発するだろう」と先回りするのではなく、

反発したことを確認してから、その新しく生まれた流れについていく

という考え方です。

逆張りよりエントリーは遅くなります。

その分、相場が本当に反転するのかを確認する時間を取れるのがメリットです。


逆張りと順張りの違いを簡単に整理

今回の手法を理解するために、まず逆張りと順張りの違いを整理しておきます。

逆張りとは

逆張りは、現在の値動きとは反対方向への転換を予想してエントリーする方法です。

例えば、価格が上昇して水平線まで到達したとします。

「ここから下がるだろう」

と考えて売るのが逆張りです。

反対に、下落してきた相場で、

「この安値から反発するだろう」

と考えて買うのも逆張りになります。

うまく反転地点を捉えられれば、かなり早い位置からポジションを持てます。

ただし問題は、

まだ反転していない段階で未来を予測して入る

ことです。

順張りとは

順張りは、すでに発生している相場の流れと同じ方向へエントリーする方法です。

上昇トレンドなら買い。

下降トレンドなら売り。

今回狙うのは、単純な順張りとも少し違います。

逆張りしたくなる価格帯まで待ち、実際に反転したことを確認してから順張りへ切り替える

という方法です。

私はこちらの方が、水平線に触れた瞬間に反転を予想するよりも判断しやすいと感じます。


なぜ水平線に触れただけで逆張りすると危険なのか

水平線は便利です。

過去に何度も反発している価格帯なら、次も意識される可能性があります。

ただし、

水平線=必ず反発する場所

ではありません。

むしろ強いトレンドが発生している場合、何度も反発した水平線を突破したことをきっかけに、一気に値動きが加速する場合もあります。

後から完成したチャートを見ると、

「ここで買えばよかった」

「この水平線で反発している」

と簡単に見えるものです。

でも、そのローソク足が形成されている瞬間には、本当に反発するのか、それとも突破するのかは分かりません。

だから私は、

水平線を「エントリーする場所」ではなく、「相場の反応を観察する場所」と考える

方が使いやすいと思っています。

水平線は反発だけでなく、そのまま突破することもあります。レジスタンスを抜けた後のエントリー方法については「レジスタンスライン突破後の正しいエントリー方法」で詳しく解説しています。

レジスタンスライン突破後の正しいエントリー方法|FXでダマシを回避するコツも解説
FXのレジスタンスライン突破後、どこでエントリーすれば良いのかを初心者向けに解説。ダマシを回避する押し目買いの考え方や、上位足・時間帯を使った実践的なエントリー方法も紹介します。

逆張りから順張りへ切り替える基本手順

では実際には、どのように相場を見ればよいのでしょうか。

今回の考え方は、大きく4段階に分けられます。

① 上位足で重要な価格帯を確認する

最初から30分足や5分足だけを見るのではなく、まず日足や4時間足を確認します。

ここでは細かなエントリーポイントを探す必要はありません。

見るのは、

  • 上昇・下降・レンジのどれか
  • 高値と安値を更新しているか
  • 過去に反発した価格帯
  • 重要な水平線
  • トレンドライン

などです。

上位足では、

「今どんな場所にいるのか」

を確認します。

② 水平線に到達しても待つ

重要な水平線まで価格が来ても、すぐには入りません。

水平線はあくまで、

「ここから何か起こるかもしれない場所」

です。

反転するかもしれません。

そのまま突破するかもしれません。

ここで予想を決めつけず、少し待ちます。

③ 下位足で反転を確認する

次に30分足などへ時間足を落とします。

そこで、

  • 高値を更新できなくなった
  • 安値を切り上げた
  • ダブルトップ・ダブルボトムができた
  • トレンドラインを突破した
  • ネックラインを突破した

といった変化を探します。

ここで初めて、

「本当に流れが変わってきたかもしれない」

と考えます。

④ 最初の押し目・戻り目を狙う

反転を確認した直後に飛び乗る必要もありません。

新しい方向へ動いた後、一度戻ってきたところを待ちます。

上昇なら押し目買い。

下降なら戻り売りです。

これによって、

逆張りポイントを利用しながら、エントリー自体は順張り

という形になります。

反転確認後に押し目を待つ具体的な考え方については「FX初心者必見|押し目買いのやり方とエントリータイミングを徹底解説」でも詳しく紹介しています。

FX初心者必見|押し目買いのやり方とエントリータイミングを徹底解説
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EUR/GBP実例|2020年10月のチャートで確認

ここから、実際のEUR/GBPチャートを使って考えてみます。

対象期間は2020年10月12日~16日です。

現在の相場を予測するのではなく、

「その時点までのチャートだけを見たら、どう判断できたか」

という視点で見ていきます。


日足|まず方向が分からないことを認める

EUR/GBPの日足です。(画像は下)

赤い縦線より右側が今回の検証期間なので、まずは右側の値動きを見なかったものとして考えます。

チャートを見ると、少し判断に迷います。

赤いトレンドラインを基準にすれば、下降フラッグのようにも見えます。

ところが青いトレンドラインで考えると、上昇ペナントのようにも見えます。

つまり、

「上がりそう」

とも、

「下がりそう」

とも解釈できる状態です。

こういうときに無理やり方向を決めてしまうと、自分の予想に都合のよい情報ばかり探してしまいます。

私はこの日足だけなら、

「方向感が分からない」

という判断で十分だと思います。

分からないものを無理に予想しなくても構いません。

そこで、もう少し時間足を下げて4時間足を確認します。

日足|まず方向が分からないことを認める

4時間足|トレンドではなくレンジの可能性を考える

EUR/GBPの4時間足です。

2本のトレンドラインを見ると、上昇ペナントのようにも見えます。

一方で、長い時間をかけて緩やかに価格が下がっているため、売り目線で考えることもできます。

以前の私なら、この段階で、

「緩やかに下がっているから戻り売りを探そう」

と考えていたかもしれません。

ただ、今回は別のところに注目します。

4時間足|トレンドではなくレンジの可能性を考える

高値も安値も更新できていない

青丸の部分を見てください。

価格はほとんど同じ範囲を行ったり来たりしています。

下降しているように見えるものの、

高値も安値も明確に更新できていません。

この状態なら、

「下降トレンドが続いている」

と決めつけるより、

トレンドからレンジへ移行している可能性

を考えた方がよさそうです。

方向感がなくなっているなら、まず「下降トレンドが続く」と決めつけず、レンジ相場として見る必要があります。

そこで、同じような位置で価格が何度も止まっている部分に水平線を引きます。

高値も安値も更新できていない

水平線+ボリンジャーバンドで反発した場面

水平線を引いてみると、価格が過去と近い位置まで下落しています。

さらに今回の場面では、水平線付近とボリンジャーバンドが重なる形になりました。

完成したチャートを見ると、結果的にはここから反発しています。

ただし、ここで重要なのは、

「水平線とボリンジャーバンドがあるから買う」

ことではありません。

複数のテクニカル条件が重なったからといって、反発が保証されるわけではありません。

この時点ではまだ下落しています。

反発する可能性はあっても、本当に止まるかどうかは分かりません。

そこで、この4時間足で逆張りするのではなく、30分足へ時間軸を落として値動きを確認します。

水平線+ボリンジャーバンドで反発した場面

30分足|反転確認後の押し目を狙う

30分足を見ると、4時間足の水平線付近から実際に反発しています。

ここで一つ選択肢があります。

水平線から反発した瞬間に買うのか。

それとも、少し待つのか。

私は後者を選びます。

赤丸付近から上昇したからといって、すぐに飛び乗るのではありません。

私なら、30分足で直近の戻り高値を上抜き、その後の押しで安値を切り上げたことを、反転確認の一つの目安にします。

そこまで確認できたら、その押し目から買いを検討します。

これが今回の、

「逆張りから順張りへ切り替える」

という考え方です。

4時間足だけで見れば逆張りポイントです。

しかし実際のエントリーは、30分足で上昇が始まった後の押し目買い。

つまりエントリーそのものはトレンドフォローになります。

「一番安いところで買う」ことはできません。

ですが私は、底をピンポイントで当てようとするよりも、こちらの方が判断しやすいと思います。

30分足|反転確認後の押し目を狙う

エントリーするならどこだったのか

今回のチャートであれば、私は3段階で考えます。

エントリー候補

4時間足の水平線で反発した後、30分足で上昇方向への値動きが確認できたところ。

そして、その上昇に対して最初の押し目が形成された場面です。

「反発したから買う」ではなく、

反発→上昇→押し目

まで待ちます。

損切りはどこに置く?

損切り候補は、

4時間足で確認した水平線を明確に下回る位置

です。

なぜなら、その水平線を大きく割ってしまった場合、

「ここがレンジ下限として機能する」

という今回の前提そのものが崩れるからです。

損切りは単に「○pips下」と決めるのではなく、

自分がエントリーした根拠が崩れる場所

を考えることが大切です。

利確はどこを狙う?

利確候補としては、

  • レンジ中央
  • レンジ上限
  • 4時間足のボリンジャーバンド+2σ

などが考えられます。

もちろん、すべてレンジ上限まで保有する必要はありません。

値動きが弱くなれば途中で利益を確定する方法もあります。


この方法が失敗しやすい場面

ここまで読むと、

「水平線で反転を確認して押し目を買えばいい」

と思うかもしれません。

ただし、どんな相場でも使えるわけではありません。

私は特に次のような場面では慎重になります。

上位足に強いトレンドが出ている

日足や4時間足で明確な下降トレンドが発生しているのに、下位足だけを見て買うのは危険です。

一時的な反発だった場合、その後再び大きく下落する可能性があります。

水平線を何度も試している

同じ水平線に何度も価格が到達している場合、次も必ず反発するとは限りません。

むしろ、その水平線を突破する場面も想定しておく必要があります。

経済指標の直前

重要な経済指標の発表前後では、テクニカル分析とは関係なく価格が急変する場合があります。

せっかく反転を確認しても、指標一つで流れが変わることがあります。

押し目を作らずに上昇してしまった

これもあります。

「入りたい」と思っているのに、価格がどんどん上がってしまう。

そんなときは無理に追いかけません。

チャンスを逃したように感じますが、

入らないことも一つのトレード判断

です。


トレードする時間帯にも注意したい

反転確認後の押し目を狙う場合、時間帯も無視できません。

同じチャートパターンでも、東京時間とロンドン時間では値動きの大きさが変わります。

特にEUR/GBPはユーロとポンドの組み合わせなので、欧州市場が動き始める時間帯は意識しておきたいところです。

私はチャートパターンだけでなく、「その動きが何時に出ているのか」も確認するようにしています。東京・ロンドン・NY市場ごとの特徴については「FXの時間帯別値動き」の記事で詳しく検証しています。

FXの時間帯別値動き|東京・ロンドン・NY市場の特徴と検証結果
FXで稼げる時間帯はいつ?東京・ロンドン・NYの世界三大市場の特徴と、EUR/USDを5日間実測検証したボラティリティ結果を公開。最も動く「欧州時間の初動」を狙う戦略や仲値のクセなど、時間帯による値動きを味方につけて勝率を上げるコツを徹底解説します。

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今回のように日足・4時間足・30分足を切り替えながら相場を分析するなら、チャート環境も重要になります。

私のように、

「上位足で環境認識をして、下位足でエントリー場所を探す」

という分析を行う場合、複数時間足を確認しやすいMetaTraderは使いやすい選択肢の一つです。

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逆張りから順張りへ切り替えるときのチェックポイント

最後に、今回の考え方を実際のチャートで使うときのポイントを整理しておきます。

  • 上位足で重要な水平線を確認したか
  • 水平線に触れただけでエントリーしていないか
  • 高値・安値の動きに変化が出たか
  • 下位足で反転を確認できたか
  • 最初の押し目・戻り目を待ったか
  • 損切り位置に明確な理由があるか
  • 利確候補まで十分な値幅があるか
  • 重要な経済指標の直前ではないか

全部そろわなければ絶対に入れない、という意味ではありません。

ただ、エントリー前に一度このような項目を確認すると、

「なんとなく反発しそうだから」

という理由だけで入るトレードを減らしやすくなります。


よくある質問

逆張りと順張りはどちらが初心者向きですか?

私は、最初は順張りの方が考え方を理解しやすいと思います。

逆張りは、まだ反転していない相場に対して先回りする必要があります。

今回紹介したように、

「逆張りしたくなる場所を探し、実際には反転確認後の順張りで入る」

という方法から考えてみるのも一つです。

水平線では何回反発すれば有効ですか?

「○回反発したら必ず有効」と単純には決められません。

反発回数だけでなく、

  • 上位足のトレンド
  • 高値・安値
  • ローソク足の反応
  • ボラティリティ
  • 時間帯

なども合わせて確認したいところです。

反転確認にはどの時間足を使えばよいですか?

今回の例では4時間足で重要な価格帯を見つけ、30分足で反転を確認しました。

必ずこの組み合わせでなければならないわけではありません。

大切なのは、

上位足=環境認識
下位足=エントリー判断

と役割を分けることです。

EUR/GBP以外でも使えますか?

この考え方自体はEUR/GBPだけに限定したものではありません。

ドル円やユーロドルなどでも、

重要価格帯→反転確認→押し目・戻り目

という流れは検証できます。

ただし通貨ペアによってボラティリティや動きやすい時間帯は異なるため、まったく同じ条件で使うのではなく、それぞれの特徴を確認する必要があります。


まとめ|逆張りする場所を探し、順張りで入る

今回の2020年10月EUR/GBPチャートでは、日足だけでは方向を判断しにくい状態でした。

そこで4時間足を見ると、高値・安値を更新できなくなり、レンジへ移行している可能性が見えてきました。

さらに過去に止められた水平線付近まで価格が下落。

ここだけを見ると、逆張りで買いたくなる場面です。

しかし、そこで急いで買う必要はありません。

30分足へ時間軸を落とし、

水平線で反発

上昇を確認

押し目を待つ

買い

という順番にすれば、逆張りポイントを利用しながら、実際のエントリーは順張りにできます。

私は、この考え方で一番大切なのは、

底値や天井を当てることを諦める

ことだと思っています。

一番安いところで買えなくても構いません。

一番高いところで売れなくても構いません。

「そろそろ反転するだろう」と予想するより、実際に相場が動き始めてから、その流れの一部を取る。

今回のチャートから学べるのは、そんな考え方です。

トレードではエントリー回数を増やすことより、自分が理解できる形が出るまで待つことの方が大切な場合もあります。

過去チャートを使って検証するときも、「結果的にここが底だった」で終わらせず、

その時点で自分には何が見えていたのか

を一つずつ確認してみてください。

※本記事は過去チャートを使ったトレード手法の検証・解説を目的としたものであり、特定の売買を推奨するものではありません。FXには元本を上回る損失が発生する可能性もあるため、実際の取引はご自身の判断と資金管理のもとで行ってください。

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