
ボリンジャーバンドの4σなんて、あまり聞き慣れないかもしれません。
でも、実はこの“4σ”をうまく使うことで、相場の行き過ぎたポイントを高確率で狙う手法があるんです。
今回は、ボリンジャーバンドだけを使うシンプルな手法をご紹介します。
複雑な設定やインジケーターの知識はいりません。
チャートに4σを表示して、ある条件が出たらエントリーを検討すべきです。
さらにこの記事では、この手法がどのくらいの確率で勝てるのかを実際に検証しています。
「再現性のあるシンプル手法」を探している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
ボリンジャーバンド4σ逆張り戦略の基本
ボリンジャーバンドの細かい説明や、水平線と組み合わせて使える手法などは別記事で紹介していますのでそちらを参考にしてください。
ボリンジャーバンドは移動平均線が中央にあり、その外側を±1、±2、±3、とバンドが表示されています。
それぞれを表示するか、しないかは設定で変えることができますし、移動平均線の期間設定も変えることが可能です。
一番使われているのは、20日移動平均線と±2のバンドだと思います。
そして確率的には±3までのバンドの中に、ほとんど全てのローソク足が収まると言われています。
ですので±3のバンドに触れてからの逆張りということも考えられますが、トレンドの勢いが強いと損切りに終わることも多く、失敗した経験のある方もいるのではないでしょうか?
なぜ「±3σ」ではなく「±4σ」を使うのか?
私たちトレーダーなら誰もが経験しますが、ボリンジャーバンドの「±3σ」にタッチして逆張りエントリーした瞬間、そのままトレンドに押し切られて損切り…なんてこと頻繁になかったですか?
なぜなら、±3σ内に収まる確率は統計学上99.7%とされますが、残りの0.3%の「強いトレンド」が、私たちの資金をあっという間に減らしていきます。
この手法で私たちが狙いたいのは、その「強いトレンド」が行き過ぎた後の戻りです。
±4σ内に収まる確率は統計学上、なんと99.99%以上。
つまり、めったに出会えない「超買われすぎ」や「超売られすぎ」の極限サインを待つんです。
このわずかなチャンスを狙うことで、統計的に優位性の高い、勝負をかけるに値するエントリーポイントだけを選別することができます。
経験上、この「待ちの姿勢」こそが、高い勝率を維持する鍵です。
4σ逆張り手法の基本的なエントリー方法
ということで、今回紹介する手法はボリンジャーバンド4σ(±4)を表示させて、ここにタッチした後に逆張りをするという手法です。
これは±3にタッチしてからの逆張りよりも、うまくいく可能性は高いかと思います。
では一例です。

ボリンジャーバンドの表示は20日移動平均線と4σ(±4)のみを表示しています。
ローソク足が黄色丸の所でボリンジャーバンドの-4σに触れています。
その後、黄色矢印で示したように反対方向へローソク足が移動しているのがわかります。

こちらも-4σにタッチ後反対方向へ行っていますので利益が確定しています。
このように4σ(±4)にタッチ後は反対方向へ行くことが多いので、逆張りで利益が取れる可能性が高いことが分かります。
検証結果と実践ルール:勝率81.8%の鉄則
【検証結果】ドル円・日足での勝率は81.8%
勝率→81.8%
【検証期間:2011年5月~2020年6月(約9年間)】
* 対象通貨/時間足: ドル円(USD/JPY)・日足
* 出現回数: 11回
(拡大したら微妙に4σ(±4)にタッチしていないのは省きました)
成功率を高める「エントリーの判断基準」

上記の黄色丸で示したようなボリンジャーバンドの4σ(±4)にギリギリタッチしていない状況の時です。
この場合は逆張りをねらってもうまくいっていないようです。
ですので4σ(±4)にタッチしたか、していないのか微妙な時は拡大をして良く確認をしてください。
触れたと判断して触れていなかった場合、損切りの可能性も高まります。
ちなみに下の黄色丸は拡大してみたのですがギリギリ、ボリンジャーバンドにタッチしていませんでした。
ということで明らかに4σ(±4)にタッチした時の方が良さそうです。
エントリーする際は4σ(±4)にタッチしているのかタッチしていないのか、微妙な場合はうまくいっていないことが多いためエントリーは見送りが良いと思います。
極端に長いヒゲの時は4σ(±4)にタッチしているように見えました。
そしてタッチした場合すぐに逆張りをするのではなく一度反対のローソク足が確定してから、つまり反対に動く気配を見せた後にエントリーを検討した方が良いかと思います。
利益確定は安全に見ると移動平均線くらいまでが良いかと思います。
大損を防ぐための「損切りルール」

当然ながら必ずしもうまくいくわけではありません。
その例が上記のチャートです。黄色丸で+4σにタッチしています。
本来ですとそこから売り方向へ行ってほしい所ですが、このパターンは上に行ってしまいました。
エントリーしていれば損切りしておいた方がよいパターンです。
こういう時もありますので損切りもきちんとするようにしましょう。
4σ手法のメリットとデメリット
このボリンジャーバンドの4σ(±4)にタッチしての逆張りのメリットとしてあげられることは簡単ということです。
特に難しいことは考えずに±4にタッチした時に反対方向へエントリーをすれば利益になる可能性が高いことです。
デメリットとして、このボリンジャーバンドの4σ(±4)にタッチしての逆張りのパターンが出てくる機会がほとんどないということです。
上記でも紹介しましたが、約9年で11回ほどになり、年1~2回ほどの出現率となります。
【実践環境】4σ戦略に適したMT4/MT5業者
MT4/MT5が必須となる理由
この4σ戦略は、「超買われすぎ・超売られすぎ」という、ごくわずかなチャンスを狙う手法です。
だからこそ、その機会を絶対に逃してはいけません。
普通、多くの業者が提供する簡易的なウェブチャートでは、ボリンジャーバンドの「±4σ」を表示できないことが多く、そもそも分析すら不可能なケースがほとんどです。
さらに、4σにタッチしたローソク足のギリギリの状況を拡大して正確に判断したり、迷わず迅速に逆張り注文を発注したりするには、MT4やMT5のような多機能かつ高性能なプラットフォームが必須となります。
特に、チャンスが少ない手法で確実に利益を狙うためには、分析から売買までストレスなく実行できるトレード環境を自分で整えることが、鉄則です。
XMTradingで4σ戦略を実践する
この手法を実際に検証してみたい方は、ボリンジャーバンドのカスタム設定(4σ表示)が可能な
【XMTrading】のMT4/MT5口座を使うと便利です。
デモ口座でも設定できますので、まずは一度試してみましょう。
まとめ:高勝率手法を利益に変えるために
詳しくは検証していませんが、時間足を短くすると4σ(±4)にタッチする回数は多くなっています。
ですが、損切りの回数も多くなっているように思いました。
ちなみに今回検証をしているのは日足です。
あとドル円以外は今回検証していません。
よって明らかな4σ(±4)にタッチで逆張りをするというのが今回ご紹介した内容ですが、水平線やトレンドラインも組み合わせてエントリーを検討する方が良いかもしれません。
そして、ダメだった時は早めの損切りを心掛けるようにしましょう。


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