
FXや株において勝つための方法は様々ありますが、その中でもカップウィズハンドル(カップアンドハンドル)という手法が注目されています。
しかし、馴染みのない手法と思われる方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、初心者でも理解しやすいように、カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)の基本をわかりやすく解説します。
投資に興味がある方、成功率を高めたい方、損失を最小限に抑えたい方、だましを回避したい方々にとって必見の内容です。
カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)とは?

カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)を手書きで説明します。
まず上記の黒線はローソク足の動きです。
仮に赤丸をスタート位置と考え、価格がコーヒーカップのように動いていきます。
そして青丸の所で前回の高値(赤丸)に到達しました。
その時によく起こる現象としてそのまま勢いよく上昇していくことは少なく、一度赤線で示したようにコーヒーカップのハンドルのように赤線方向へ動く傾向にあります。
このような動きがハンドルの付いたカップのように見えることから、カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)と呼ばれています。
ハンドルのように動く意味(大衆心理)とは?
ではなぜコーヒーカップのハンドルのような動きを見せるのでしょうか?
前回高値というのは、ポジションを持っている人に大変意識されやすい場所だからと言えます。
カップの底辺りで「買い」を行いどこで利食いをしようかと考えた時に目安となるのが、やはり前回高値、もしくはキリの良い数字のラインとなります。
多くの人は前回高値やキリの良い数字を目安にして、そこまで到達すると反対売買を行う傾向にあるため価格が今までと違う動きを見せることとなります。
そしてもう一つの理由として上記の図の赤丸辺りで「買い」を行った人です。
この方たちの一部には自分の思惑と反対方向へ行ってしまったため、価格が元に戻ってくれないかとひたすら待っている人がいます。
そして青丸辺りで価格が元に戻り「ホッと」して決済をする人が多いです。
そのため青丸から反対方向へ行く傾向にあります。
チャートで検証

カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)の一例です。
上記のように前回高値まで到達した時点で一度ローソク足が下に下がっているのが分かるかと思います。
前回高値に到達した時に、ポジションを持っていた人が売りを行ったためだと思われます。

こちらも同じような例です。前回高値に来た時に一度下に下がっています。
ですがこちらは前回高値よりヒゲが飛び出ていますね。
そして価格は一旦下がったどはいえ、少ししか下がっていません。その後は上昇していますね。
よって注意点は前回高値でぴったりと価格が折り返すわけではないということ、そして反転もそんなに長く反転するわけではないことなどがあります。
エントリーポイント①

カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)のエントリーポイント例の1つ目です。
前回高値部分を基準に赤線を引いてありますが、この赤ラインに到達してすぐの「売り」エントリーはやめた方が良いかと思います。
前回高値でピタリと止まるかはわからないためです。
よって一回止まる動きを見せた段階、今回の例ですとピンク丸部分に陰線が1本出ています。
この動きを確認後にエントリーを検討する方が良いかと思います。
ですが、このやり方は完全な逆張りとなります。
逆張りは自分の印象ですが、非常に難しくなかなか思惑通りに行きません。
ヒゲで駆られるという可能性もあるため、損切り位置まで多少余裕を見ておく必要があるかもしれません。
もしくは損切り幅を狭く設定する方の場合で損切りにかかった場合は、もう一度エントリーし直すということも検討してみましょう。
エントリーポイント②

カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)のエントリーポイント例の2つ目です。
こちらも先ほどと同じチャートを使用しています。
カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)は前回高値まで来たら少し下落する可能性があるため、その動きを利用したエントリーが先ほどの例ですが、こちらは少し下落した後の動きに乗るやり方です。
前回高値まで来た後に少し下落をし、その後は再度上昇することが多いことから節目である水平線をこのまま利用してサポレジ転換をねらったエントリーポイントとなります。
実際のエントリーポイントは上記チャートのピンク丸辺りです。
このポイントは一度前回高値を基準に引いた水平線を上抜けし、その後に押し目を形成したポイントなります。
そして水平線を背にして押し目を形成しており、サポレジ転換という状態になっています。
その後の上昇を期待できるため、良いエントリーポイントだと思われます。
カップウィズハンドルのだましを避ける方法
長い完成期間でのエントリー
カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)パターンをトレードする際、焦らずにじっくり待つ必要があります。
カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)のパターンが形成されるには時間がかかることがあり、急いでトレードに参加するのではなく、十分な形成期間を待つことが賢明です。
上位足が買い方向の場合のみエントリー
カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)をトレードする際、上位足(長期足)のトレンド方向を確認することが重要になります。
特に、上位足が買い方向にある場合にのみエントリーすることを検討しましょう。
上位足のトレンドとカップウィズハンドル(カップアンドハンドル)のパターンが一致する場合、トレードの成功確率が高まります。
逆に、トレンドが逆方向にある場合は、あまりおすすめできません。
トレンドに逆らうトレードはリスクが高まり、避けるべきです。
カップの底が綺麗な形をしているか
カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)の成功において、カップの底の形状は重要です。
成功確率を高めるためには、カップの底が綺麗なU字型をしていることが望ましいです。
U字型のカップは、パターンの信頼性を示すもので、トレンド転換が起きやすいです。
カップの底が不明瞭な場合、パターンの確認が難しく、だましや誤ったエントリーの可能性が高まります。
したがって、綺麗な形のカップを見つけることが重要となってきます。
ハンドルの上昇時に出来高も増加しているか
主には株取引などで言えることですが、ハンドル部分に注目する際、出来高も重要な要素です。
ハンドルの上昇時に出来高が増加しているかどうかを確認しましょう。
出来高が増えることは、トレンドの強さを示すサインです。
出来高が増えるということは、多くのトレーダーがそのポイントに注目していることを示唆しています。
したがって、ハンドルの上昇時に出来高が増加している場合、トレンドが確かである可能性が高まり、成功の確率が高まるでしょう。
まとめ
カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)とは、前回高値まで価格が戻った時に利益確定が行われることが多いことから短期的に反対方向へ行く可能性がある。
注意点として前回高値まで綺麗に上昇をして、同じ価格で止まり、綺麗に下落するかはわからないため、多少いびつな形になるということも想定しておいたほうが良い。
一度「売り」方向へ進む可能性はあるが短期的な動きのことが多い。
よって早めの利食いの方が良いと思われます。
そして、必ずしも前回高値で価格を折り返すとは限らないため、ダメだった時はきちんと損切りをするようにしましょう。
もう一つのエントリーポイントとして前期高値まで到達し、一度下落した後に再上昇する可能性があり、その動きをねらって押し目買いやサポレジ転換でエントリーすることも可能かと思います。
利益幅としては前回高値からの「売り」より前回高値突破後、押し目買いやサポレジ転換の方が利益が取れるように思えます。
そしてこのカップウィズハンドル(カップアンドハンドル)は逆にした形、つまり前回安値に価格が到達した時に「買い」方向へ行くのかということですが、可能性は低くなる印象です。
「売り」というのは勢いが「買い」より強い傾向にあります。
上げるのはじわじわと、下がるのはストン、ストンと落ちる傾向にあるため前回安値から折り返し上昇する力は弱いように思います。
どちらにしろ絶対はありませんので、しつこいようですが損切りはきちんとするようにしましょう。
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