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『FX戦士くるみちゃん10巻』感想【ネタバレあり】新章は株・資産運用へ

『FX戦士くるみちゃん10巻』感想【ネタバレあり】新章は株・資産運用へ

『FX戦士くるみちゃん』9巻では、くるみ自身の物語に一つの大きな区切りがつきました。

そのため10巻については、

「ここから、どうやって物語を続けるのだろう?」

と気になっていた人も多いと思います。

同じようにFXで大きな損失を出す展開を繰り返すだけでは、さすがに新鮮味がありません。

ところが10巻では、舞台となる「もちもち企画」に新しい社員が加わり、話題もFXだけではなく株や資産運用へ広がっていきます。

KADOKAWA公式でも、10巻は「もちもち企画」に新入社員が入り、歓迎会で「資産運用」が話題になる巻として紹介されています。

作品の流れを見ると、10巻は単に「FXの続きを描く巻」ではありません。

これまでFXで大きな失敗を経験してきたくるみの周囲で、今度は別の人物たちが投資へ近づいていく。

そんな新しい始まりになっています。

この記事では、『FX戦士くるみちゃん』10巻のあらすじと感想を紹介しながら、作中で描かれる投資心理についてもFXブログの視点から考えていきます。

※前半はネタバレをできるだけ抑えています。途中から10巻の内容に触れます。


『FX戦士くるみちゃん』10巻の基本情報

『FX戦士くるみちゃん』10巻の基本情報は次のとおりです。

  • 原作:でむにゃん
  • 作画:炭酸だいすき
  • 発売日:2026年9月18日
  • 出版社:KADOKAWA
  • レーベル:MFコミックス フラッパーシリーズ
  • 定価:924円

10巻は2026年9月18日に発売されました。

https://link.amazon/B00APjWKX

『FX戦士くるみちゃん』10巻のあらすじ【ネタバレ控えめ】

9巻までの大きな出来事を経験したくるみは、萌智子が起業した「もちもち企画」で働いています。

10巻では、そこへ新入社員が加わります。

歓迎会で話題になったのが「資産運用」です。

ここから、これまでFXを中心としてきた作品に、株式投資という新しいテーマが入ってきます。

作中では、

「資産運用で目指すなら1億円」

というかなり大きな数字が出てきます。

それに対して、

「1億円稼げるなら、その逆もあるのでは」

と投資のリスクを気にする反応も描かれます。

すでに大きな失敗を経験しているくるみも、

「FXはもうコテンパンにやられて退場した」

という立場です。

その一方で、周囲には資産形成で成果を出している人物もいます。

投資で失敗した人と、これから投資へ近づいていく人。

この対比が10巻の面白いところです。

ここから先は、10巻の内容に触れながら感想を書いていきます。


10巻の感想|新章になって面白さは変わった?

9巻で一区切りついたからこそ、新しい方向が必要だった

9巻までの『FX戦士くるみちゃん』は、かなり重い展開が続きました。

くるみ自身が大きな損失を経験し、それでも相場から離れられず、最終的には人生そのものと向き合うところまで描かれています。

そのため、作品の流れだけを見ると、

「ここで終わってもおかしくない」

と思える区切りでした。

実際、10巻については「きれいにまとまった後に新章を始めて大丈夫なのか」と感じた読者もいました。

ただ、10巻では同じ展開を繰り返すのではなく、環境そのものを変えています。

社会人になったくるみ。

新しい同僚。

そして、FXだけではない投資。

この変化があることで、1~9巻とは違う物語として入りやすくなっています。


株や資産運用へテーマが広がったのが新鮮

10巻で最も大きく変わったのは、投資対象です。

これまではタイトルどおりFXが中心でした。

10巻では日本株の取引についても描かれます。

一瞬、

「『FX戦士くるみちゃん』なのに株?」

と思うところです。

ただ、考えてみると、この作品の面白さは為替そのものだけにあったわけではありません。

損失が出てもやめられない。

利益が出ると自信が大きくなる。

周囲が儲かっていると、自分もできそうに感じる。

こうした投資をするときの人間の心理が、この作品の大きな魅力でした。

そのため、投資対象が株へ広がっても作品の根本はそれほど変わっていません。

むしろFXだけに限定しなくなったことで、描ける人物や失敗の形が増えたように感じます。


新しい人物が「投資との距離感」の違いを見せてくれる

10巻では、新しい登場人物が複数加わります。

ここで面白いのは、全員が同じ考え方ではないところです。

投資で大きな資産を作ることを現実的に考える人。

投資で大きく稼げるなら、大きく失う可能性もあると警戒する人。

実際に純資産1000万円を超えている人物も登場します。

これまでのシリーズでは、どうしても、

「損失を抱えたくるみはどうなるのか」

という部分に目が向きました。

10巻では、

投資について考え方の違う人たちが同じ場所に集まったら、どうなるのか

という見方ができます。

ここは新章ならではの面白さです。


1~9巻と10巻では何が変わった?

大きく整理すると、次のようになります。

1~9巻10巻
FXが中心日本株・資産運用にも広がる
くるみ自身の取引が中心新しい人物の投資にも焦点
投資で失敗していく過程新しい投資が始まる過程
大学生時代が中心社会人になった後の物語

もちろん、完全に別作品になったわけではありません。

お金や投資を前にしたときに、人間がどう変わるのか。

そこはこれまでと同じです。

10巻は、

一度大きな失敗を経験したくるみの物語から、再び投資へ近づいていく周囲の人たちへ視点を広げた巻

と考えると分かりやすいと思います。


10巻で描かれる投資心理をFX目線で考える

「1億円」という数字が投資を急に現実的に見せる

10巻で印象的なのが、

「資産運用で目指すなら1億円」

という話です。

1億円と聞けば、普通はかなり遠い金額に感じます。

ところが、

「資産運用を頑張れば現実的に狙える」

と言われると、

「本当に自分にもできるのでは?」

と感じる人もいるかもしれません。

ここが投資の難しいところです。

目標金額だけを見ると夢があります。

しかし、リターンを大きくしようとすれば、リスクも大きくなる可能性があります。

作中でも、

1億円稼げるなら、その逆もある

という趣旨の反応が描かれています。

これまでFXで大きな損失を描いてきた作品だからこそ、この一言には重みがあります。


身近に投資で成功した人がいると、自分にもできそうに見える

10巻では、純資産1000万円を超えた人物も登場します。

もし身近な人から、

「投資で資産が1000万円を超えた」

と聞けば、投資への印象は変わるでしょう。

難しいもの、怖いものだと思っていたのに、

「自分も始めた方がいいのでは?」

と思うかもしれません。

これはFXでも同じです。

FXそのものに興味がなくても、

「知り合いが儲かった」

「SNSで利益報告を見た」

というところから興味を持つことがあります。

10巻は、大げさな勧誘から投資が始まるのではありません。

職場での資産運用の話。

周囲の成功。

そんな身近なところから、少しずつ投資が近づいてきます。

この描き方はかなり現実的です。


FXで大きな失敗をしたくるみがいることに意味がある

10巻で特に面白いのは、周囲にこれから投資を始めそうな人物がいる一方で、くるみはすでにFXで退場した経験を持っていることです。

作中でも、くるみ自身がFXについて、

「コテンパンにやられて退場した」

と話しています。

1~9巻を知っている読者には、この言葉がかなり軽く聞こえないはずです。

周囲の人物から見れば、

「投資で資産を増やしたい」

という話。

しかし、読者は、

「くるみはその先で何が起こるかを知っている」

という状態です。

この立場の違いが、10巻の面白さにつながっています。

今後、くるみが再び相場へ戻るのか。

それとも、経験者として周囲を見る側になるのか。

ここは続きが気になるところです。


FXから株へ広がっても『FX戦士くるみちゃん』らしさは残っている?

10巻を読む前に、

「株の話になったら、もう『FX戦士くるみちゃん』ではないのでは?」

と感じる人もいるかもしれません。

ただ、作品の核を考えると、それほど違和感はありません。

このシリーズでずっと描かれてきたのは、

「FXという商品」だけではなく、「投資とお金を前にした人間」

だったからです。

利益が出れば、もっと欲しくなる。

周囲が成功すれば気になる。

自分もできると思ってしまう。

反対に損をすれば、取り返したくなる。

こうした心理は、FXだけに起きるものではありません。

株でも起こり得ます。

10巻では、投資対象を広げることで、

「商品が変わっても人間の欲や判断は変わるのか」

という新しい見方ができるようになりました。

FXだけにこだわって同じ展開を繰り返すより、作品としては今後の幅が広がったと思います。


『FX戦士くるみちゃん』10巻はどんな人におすすめ?

1~9巻を読んできた人

まずおすすめなのは、これまでシリーズを読んできた人です。

特に9巻で、

「くるみの物語はここで一区切りなのかな」

と思った人には、10巻で新しい方向性が見えてきます。

以前とは違う立場になったくるみに注目して読むと、より楽しみやすいでしょう。


FXだけでなく株や資産運用にも興味がある人

10巻からは日本株なども登場します。

そのため、

  • FXをしている人
  • 株式投資をしている人
  • 資産運用に興味がある人

にも読みやすくなっています。

ただし、この作品は投資の教科書ではありません。

むしろ、

投資をするとき、人間はこんな考え方をしてしまう

という部分を見る漫画です。

そこを楽しめる人には相性がよいと思います。


10巻から読んでも大丈夫?

10巻から新しい展開が始まるため、物語だけを追うことはできると思います。

ただし、基本的には1巻から読むことをおすすめします。

特に、

なぜくるみがFXから退場したのか

なぜ現在のくるみが投資に対して複雑な立場なのか

を理解していた方が、10巻の描写に重みが出ます。

少なくとも10巻の前に9巻までの流れを振り返りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。

『FX戦士くるみちゃん9巻』の感想はこちら

『FX戦士くるみちゃん9巻』感想【ネタバレあり】FXと人生に向き合う転換点
『FX戦士くるみちゃん』9巻のあらすじと感想をネタバレありで紹介。巨額損失の後、父親や負債と向き合い人生を立て直していくくるみの姿から、FXで失敗した後の投資心理と9巻がシリーズの転換点となる理由を考察します。

『FX戦士くるみちゃん』1~10巻の感想・各巻の見どころをまとめて確認したい方はこちら

『FX戦士くるみちゃん』全巻レビュー|各巻の感想・見どころをFX目線で解説
『FX戦士くるみちゃん』は何巻まで?現在発売中の1~10巻の感想・見どころを、損切り、過信、コツコツドカン、スイスフランショックなどFX・投資心理の視点から紹介。各巻の特徴やおすすめ巻も分かりやすく解説します。

まとめ|10巻は「FX漫画」から「投資漫画」へ広がる新しいスタート

『FX戦士くるみちゃん』10巻では、新しい社員が加わった「もちもち企画」で、資産運用の話が始まります。

そして、日本株という新しい投資対象も登場します。

1~9巻までとは明らかに雰囲気が変わりました。

ただ、それによって作品らしさがなくなったとは感じません。

むしろ、

FXで大きな失敗を経験してきたくるみの周囲で、今度は別の人物たちが投資へ近づいていく。

この構図が新鮮です。

10巻には、

1億円を目指す話。

純資産1000万円を超えた人物。

投資のリスクを警戒する人物。

そして、FXで退場したくるみ。

さまざまな立場の人が登場します。

同じ「資産運用」という言葉を聞いても、受け取り方は人によって違います。

そこから少しずつ「欲望の種」が動き始める。

10巻は、そんな新しい物語の入口になっています。

『FX戦士くるみちゃん』が、

FXで大きな失敗を経験する物語から、投資に関わる人間そのものを描く物語へ広がっていく巻

として見ると、これまでとは違った面白さがあります。

今後、新しく投資へ近づいた人物たちがどうなっていくのか。

そして、一度相場から退場したくるみが再びどのように関わっていくのか。

次の展開が気になります。

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※本記事は漫画作品の感想・考察を目的としたものです。作中の投資行動を推奨するものではありません。実際のFXや株式投資には元本割れなどのリスクがあります。

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