
高いスワップポイントで知られるトルコリラ円ですが、いくら金利が高くても、為替レートそのものが下がり続ければ安心して保有することはできません。
そこで今回は、AIに過去1年のTRY/JPYチャートや金融政策を分析させ、2026年後半の値動きを予測しました。
先に結論をお伝えすると、AIは2026年後半のトルコリラ円について、「反発を挟みながら緩やかに下落する」と予測しています。
この記事を書いているのは2026年8月のため、7月までの実際の値動きを振り返りながら、8月~12月の見通しを考えていきます。
※本記事は将来の価格を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
AIの結論|2026年後半のTRY/JPYは下落優勢
AI分析による2026年後半の予想レンジは、3.05~3.45円付近です。
そのなかでも、年末にかけて意識されやすい水準として、AIは3.10~3.30円前後を挙げています。
一気に暴落するというよりも、一度反発しては再び売られ、少しずつ安値を切り下げていく展開です。
私も過去1年のチャートを見直しましたが、正直なところ、積極的に買いたくなる形には見えませんでした。
下がったところでは反発しているものの、その反発が長続きせず、以前の高値を回復できない状態が続いているからです。
過去1年のトルコリラ円チャートを振り返る
過去1年のTRY/JPYは、およそ3.31~3.74円の範囲で推移しました。
この数字だけを見ると狭いレンジにも感じますが、チャート全体では高値を少しずつ切り下げています。
2026年7月末には円が急速に買い戻された影響もあり、トルコリラ円は3.30円台まで下落しました。
これは過去1年の安値圏です。
チャートを見た第一印象は、急激な暴落というより、「戻ったところを少しずつ売られている」という形でした。
こうした相場では、「ここまで下がったのだから、そろそろ上がるだろう」と考えたくなります。
しかし、安くなったことと、上昇へ転じることは別の話です。
AIがトルコリラ円の下落を予測した理由
高値を更新できず、反発が弱い
AIが最も重視したのは、反発後の値動きです。
下落の途中で一時的に上昇する場面はありますが、以前の高値を超えられず、再び売られる動きが繰り返されています。
これは、長期的な買いよりも「上がったところで売りたい」と考える市場参加者が多い状態だと考えられます。
3.30円台から反発したとしても、3.45~3.50円付近を明確に上抜けない限り、流れが変わったとは判断しにくいでしょう。
高金利でもリラ高になるとは限らない
トルコ中銀の政策金利は37%です。
数字だけを見ると非常に魅力的で、スワップポイントを目的に買いたくなる気持ちもよく分かります。
ただし、トルコではインフレ率も30%を超えています。
物価が急速に上昇している状況では、通貨の価値が下がりやすく、高金利だけでリラ安を止められるとは限りません。
私自身、スワップポイントを見ると「保有しているだけで利益が増える」と考えてしまいます。
しかし、為替差損がスワップ収益を上回れば、最終的にはマイナスです。
トルコリラ円では、金利だけでなく価格の方向も見る必要があります。
円高が進めばTRY/JPYには逆風になる
トルコリラ円は、トルコ側の材料だけで動くわけではありません。
日銀の追加利上げや為替介入によって円が買われれば、トルコリラが大きく売られていなくてもTRY/JPYは下落します。
2026年7月末には円が大きく買い戻され、円を売って高金利通貨を買う取引には逆風が吹きました。
今後も円安が一方的に続くとは限らないため、日本の金融政策にも注意が必要です。
AIが予測する8月~12月の値動き
8月~9月は3.20~3.45円付近
夏から初秋にかけては、3.30円台を中心に上下する展開をAIは予測しています。
過去1年の安値圏にあるため、一時的な買い戻しは入りやすいでしょう。
ただし、3.45円付近では戻り売りが出る可能性があります。
反発したからといって、すぐに上昇トレンドへ転換したと判断するのは早そうです。
10月~11月は3.10~3.35円付近
3.30円付近を明確に割り込んだ場合は、下落がもう一段進み、3.10円台が視野に入ります。
この時期は、トルコ中銀の政策金利やインフレの低下ペース、日銀の追加利上げが重要な材料になります。
トルコ中銀が利下げへ動く一方で日銀が利上げを進めれば、TRY/JPYには特に厳しい組み合わせです。
12月は3.10~3.30円付近
AIの本命は、年末に3.10~3.30円付近で推移する展開です。
ただし、一直線に下落するとは限りません。
3.10円台まで下げた後、買い戻しによって3.30円付近へ戻る可能性もあります。
トルコリラ円は値動きだけでなくスワップ目的の買いも入りやすいため、下落途中でも比較的大きな反発が起こる点には注意が必要です。
AIの下落予測が外れる条件
今回の予測を見直す必要があるのは、TRY/JPYが3.45~3.50円を明確に上抜け、その水準を維持した場合です。
さらに、
- トルコのインフレ率が予想以上の速さで低下する
- トルコ中銀が高金利を長期間維持する
- 日銀が追加利上げを見送る
- 再び大幅な円安が進む
といった条件が重なれば、3.50円台を回復する可能性もあります。
反対に、3.30円を割り込んだ状態が続けば、下落予測の信頼性は高まります。
AI予測を見た私の感想
正直なところ、トルコリラ円は高いスワップポイントを見ると魅力的に感じます。
「これだけ金利がもらえるなら、少しくらい下がっても大丈夫ではないか」と考えたくなる通貨です。
しかし、過去1年のチャートを改めて見ると、安さだけを理由に買うのは少し怖い形でした。
大きく下がった後に反発しても、その上昇が続いていません。
長期保有を考える場合でも、一度に買うのではなく、為替差損に耐えられる資金管理が欠かせないと思います。
AIの予測はかなり慎重ですが、現在のチャートを見る限り、無理に強気になるより現実的な判断に感じました。
まとめ
AIは、2026年後半のTRY/JPYについて、反発を挟みながら緩やかに下落すると予測しています。
主なポイントは次のとおりです。
- 2026年後半の予想レンジは3.05~3.45円
- 年末の本命水準は3.10~3.30円前後
- 3.30円を維持できるかが重要
- 3.45~3.50円を上抜ければ下落予測を見直す
- 高いスワップポイントだけで判断しない
- トルコ中銀と日銀、両方の金融政策に注意する
TRY/JPYは、スワップポイントの魅力と通貨下落のリスクが常に隣り合わせです。
AI予測は未来を保証するものではありませんが、今後の値動きを考える一つの材料として活用してみてください。


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