
FXのチャートパターンでソーサートップ、ソーサーボトムと呼ばれるものが存在します。
どういったものでしょうか?
どこでエントリーをするのが良いのでしょうか?
解説していきたいと思います。
ソーサートップとは?

ソーサートップとは上昇トレンド後に上記のようなゆっくりとしたカーブを描き、その後に下落して行くチャートパターンとなります。
少しのカーブを描くようにも見えますし、ほぼ横ばいの動きを見せることもあります。
このチャートパターンは相場の天井圏に出ることが多いです。
よってその後は反転売りを行いたい所ですが、このパターンが出たらすぐに売りを行うのではなく一度戻り目を待ったほうが良いと思います。
実際のチャートで確認してみたいと思います。

チャートの上に引いた赤線がソーサートップと判断しました。
よって相場が転換する可能性があるため売りを行いたいのですが、先ほど述べたようにすぐ売りを行うのではなく一度戻り目を待った赤丸辺りでのエントリーが良いかと思います。
ソーサーボトムとは?

ソーサーボトムとは、ソーサートップの反対で、上記の図のようにゆるやかなカーブを描いている、もしくはほぼ横ばいの状態をいいます。
このソーサーボトムは相場の底値付近に出ることが多く、下降→ソーサーボトム→上昇となることが多くなります。(もちろん絶対ではありません。)
では実際のチャートで確認してみましょう。

上記のチャートの赤線部分がソーサーボトムと判断しました。
よってこの後の上昇を予想しています。
「ダマシ」の可能性もありますので確実に押し目をねらってエントリーをしたい所です。
その際に節となる目立つポイントを基準に黄色線で水平線を引いてみました。
この辺りでの押し目を確認して「買い」を行うのが良いでしょう。
ソーサーボトム出現後の戦略を考えてみよう!

上記チャートはEURUSD4時間足チャートの一部です。
ソーサーボトム出現後の戦略をクイズのようにして見たため、右側はあえて消しておきました。
これを見ますと赤線の所ですが、ソーサーボトムといわれるチャートパターンが出ているように見えます。
さて上記のチャートから今後どのような戦略を立てますか?
ヒントとしては週足、日足で現在の所、底値付近を推移しているということ、4時間足でソーサーボトムを形成していること、大陽線が出ていることが挙げられます。
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では回答例を紹介したいと思います。

先ほどと同じチャートですが今度は右側も表示させ、インジケーターとしてボリンジャーバンドを使用してみました。
これを見ますと黄色線で示したように、しばらくの間は移動平均線の下できれいに下降トレンドを形成していましたが、底値付近でソーサーボトムが形成されました。
その後の展開として一番注目するポイントは赤丸のポイントです。
大きな大陽線が出現して移動平均線をローソク足の実体部分で上抜けして確定をしました。
これは今後の相場の転換が期待できるポイントと考えられます。
この時点で上昇する判断して「買い」エントリーすることも戦略の一つだと思います。
ただ下降トレンドからソーサーボトムの状態に移り、大陽線が移動平均線を上抜けたといっても上昇し出すのかレンジに転換するのかは現時点ではわかりません。
よってローソク足が移動平均線を上抜けしたというだけで「買い」エントリーをしてしまうのは、自分としては不安です。
よって一度押し目を待った、青丸ポイントが一番のおすすめとなると思います。
ここですと移動平均線に綺麗に乗っているようにも見えることから、その後の上昇に期待ができるポイントかと思います。
もしくは日足の押し目を待たなくても、短期足に切り替えてきれいな押し目を形成している時間足があればエントリーすることも可能かと思います。
まとめ
ソーサートップ、ソーサーボトムは相場の転換点に現れることの多い、ゆるやかなカーブを描いたようなチャートパターンのことをいいます。
必ずしもきれいな形でソーサートップ、ソーサーボトムが現れるわけではないため、天井圏、底値の判断に迷うことも多いことがデメリット。
「買い」「売り」を行う時は、しっかりと押し目、戻り目を待ってエントリーを行う。以上のことを心掛けましょう。
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