
FP(ファイナンシャルプランナー)に限る話ではありませんが、試験で合格を掴むには綿密に計画を立てることが重要です。
学校の勉強や、仕事、その他にも日々色々なことをやる中で、FP(ファイナンシャルプランナー)合格を目指すには実行可能な計画を立てることが大事になってきます。
計画を立てずに勉強を進めた場合、解いておきたい問題集が解けずに終わってしまった。
または、テキストを全部読み切れなかったということになりかねません。
そうならないために、いかに上手に計画を立てられるかどうかが合格率に関わってきます。
今回の記事ではFP(ファイナンシャルプランナー)3級、2級の計画の立て方に焦点を絞り、自分の体験談を織り交ぜながら解説をしていきます。
なお勉強の計画としては独学、なるべく早く、安くを念頭に置いて解説します。
FP(ファイナンシャルプランナー)3級、2級の勉強方法については別記事で紹介しておりますので、そちらも参考にしてください。
FP3級 独学合格のための勉強計画の立て方
目標設定
まずは試験日から現在の日までを逆算して、どのくらいの日にちがあるか把握してしましょう。
そして合格までの目安の日数や時間に関しては、様々なサイトで書いてありますが、経験上3ヶ月を目安と考えます。
さらにこの3ヶ月というのは上記にも書いたように普段、学校や仕事がある人でも合格できる期間と考えます。
よってFP(ファイナンシャルプランナー)3級の目標設定として、「3ヶ月で合格!」としてみましょう。
1日の勉強時間の目安
「3ヶ月で合格!」と目標設定をしましたが、1日にどのくらい勉強をするのかという話です。
これは1日に1時間が良いと思います。
毎日1時間ですと1時間×30日(1ヶ月)×3ヶ月=90時間の勉強時間となります。
3級ではこれで十分だと思います。
ただ自分の場合は仕事のため、毎日は勉強しておりません。
週に5日くらいを目安にしておりました。
そうなりますと3ヶ月でだいたいですが、60時間~75時間くらいになると思います。
週単位のスケジュール例
さてここで、タイトルに「最短スケジュール例付き」と書いていますので、最短のスケジュールを紹介してみたいと思います。
なお条件としては普段、仕事などでFP(ファイナンシャルプランナー)の勉強のみを毎日できない人を基準にしております。
つまり、自分はどういう計画を立てて合格したかの体験談を元に、最短とは3ヶ月と仮定して紹介します。
そして使用する教材はテキスト+問題集のみとします。
まず最初にテキスト、問題集が何ページあるか調べてください。
自分が使用したテキストは432ページ、問題集は77ページありました。
よってこれを1ヶ月で1回転させるようにします。
1月目
週5日で1日1時間の勉強時間を考えていましたので、1ヶ月で20時間くらいです。
よって、1日にテキスト21.6ページ、問題集3.85ページ進めれば1回転できる計算です。
これを目安に進めていきましょう。
1時間以内でテキスト20ページ近く読むのは至難の業のように思えますが、別記事の勉強法で紹介したテキスト(冒頭で紹介した記事内に説明あります)は絵の部分が非常に多く意外と読めます。
1ヶ月目は、ほとんど知識のない状態のスタートのため、読んでも意味が分からないことがあるかと思いますが、1回目は完全に理解するつもりで読むよりも「サラサラ」とで良いので、とりあえず読み切ることが大事です。
問題もそんなに難しい問題はありません。
1日1時間のまとまった時間が取れない方は1日30分でも時間を取り、残り30分はスキマ時間を見つけてなんとか最低でも1時間は勉強しましょう。
月~金→1日1時間→テキスト20ページ前後+問題集4ページ前後
土日→休む
2月目
1ヶ月目と同じことを繰り返します。
テキストと問題集の2回転目となります。
ここら辺になると、人によっては遅れが出てくることがあります。
その際はまとまった1時間+スキマ時間を確保して遅れを取り戻しましょう。
各科目の出題比率は多少異なりますが、どの分野もまんべんなくやるほうが良いと思います。
どれかの科目を捨ててしまうと、その科目は全く点が取れなくなります。
本来点数が取れる科目で難しい問題が出た時に合格が厳しくなりますので、全科目やりましょう。
月~金→1日1時間→テキスト20ページ前後+問題集4ページ前後+α
土日→休むor遅れた分を取り戻す
3月目
3回転目です。
テキストを既に2回転させているため3回目は理解も深まっており、早く読めると思います。
早く読めた場合は予定より進めて、残りの時間は問題集を解くことに費やせれば一番良いです。
ただ無理をせず、淡々と予定をこなしていきましょう。
今まで通りの予定で大丈夫だと思いますが、3ヶ月目は土日も少しできれば良いと思います。
月~金→1日1時間→テキスト20ページ前後+問題集4ページ前後+α
土日→休むor問題集をさらに回転させる
3級計画まとめ
上記の例はページ数で区切ったやり方です。
これ以外でも科目ごとに区切るやり方も良いと思いますし、最初の2ヶ月でテキストの読みを3回転終わらせ、最後の1ヶ月は問題集→間違えた所をテキストで確認を繰り返す、でも良いです。
自分に合うやり方でやってみてください。
試験を受けての感想ですが、「出来た!」という確信はなかったのですが、9割以上の点が取れていました。
3回転させれば大丈夫だと思います。
FP2級 独学合格のための勉強計画の立て方
3級と2級の違いを踏まえた計画の立て方
3級では選択問題で1つ正解が分かれば、残りは間違いと分かります。
ただ2級の場合は選択肢のそれぞれに正解、不正解が分からないと解けない問題が出てきます。
あと特に実技の方ですが、資料が多く読むのに時間がかかることがあります。
よって全部の問題を時間内に解けない可能性が出てきます。
よって早く読む訓練か、もしくは捨てる難問を瞬時に見極める必要が出てきます。
そのことを踏まえて具体的な計画を立てる必要があります。
勉強時間の目安
2級では最低1日1時間で、計6ヶ月は勉強時間に必要と考えます。
自分の場合も、そのくらいで合格となりました。
単純計算で1日1時間(たまに休んだ)×30日×6ヶ月=180時間くらいです。
2級の場合は3級と違い週5日ということは考えず、基本的には毎日やるつもりでした。
ただ仕事などでしんどい日は休んでいました。
よって150時間前後だったかもしれません。
週単位のスケジュール例
2級も計画の立て方は3級と似ています。
まずテキストと問題集のページ数を確認しました。
テキスト→532ページ、問題集→104ページ
さらにこれだけでは不安だったため、過去問を3回分×3回転やっております。
最初の5ヶ月でテキスト×3回転、問題集×3回転、最後の1ヶ月で過去問3回分×3回転です。
テキスト532ページ+問題集104ページ=632ページ×3回転=1908ページ
1ヶ月30時間×5ヶ月=150時間
1908ページ÷150時間=12.72ページ
よって1日にテキストと問題集を合わせて12~13ページやれば3回転できる計算です。
ただ毎日は出来そうになかったため1日15ページくらいのペースで進めたほうが良いでしょう。
3級より難しくなっているため、1日15ページでも大変です。
計画のポイント
上記で具体的なページ数を出しましたが、1日の計画を具体的にすることが大事です。
そうでないと適当な所で、適当に終わらせてしまう可能性があります。
科目ごとに分けるやり方でも、最初にテキスト3回転→問題集3回転→過去問3回分×3回転の順でも良いので1日にやる量や内容は実際に決めておきましょう。
計画を立てる際の注意点
自分の1日の行動からどの時間に、どのくらいの勉強時間が取れるか確認してください。
忙しい方でも、スキマ時間を利用すれば1日に1時間は確保できると思います。
そして睡眠時間を削ってまで勉強するのは、おすすめできません。
本業にまで影響が出てしまうのは良くないですし、体調管理が一番大事なため時には休むことも検討しましょう。
FP試験直前の計画見直し方法
恐らく勉強をしているとだんだんと、計画が遅れてくる時が来ます。
その時はどうするか?
自分の場合は再度計画を立て直しました。
残りの時間から計算して、できることを繰り返しました。
確か、計画表なんかは4回くらい書き直した記憶があります。
このように計画表は数回書き直す可能性があるため、きれいなものを作る必要はありません。
メモみたいな感じの計画表を短時間で作り、書き直しも短時間で済ませました。
計画表の作成に時間をかけても、あまり意味がないため、早めに勉強の方へうつりましょう。
そして遅れがひどくなった場合は回転数を減らすしかありません。
3回転を2回転にして、なんとか一通りは終わらせたい所です。
あと最後の1ヶ月は気合を入れて1日2時間程度に増やすことも考えましょう。
なお2級に関しては過去問をやっておいたほうが良いです。
過去問なしでは、自分は受からなかっただろうなとも思ってるくらい重要な勉強でした。
そして2級の場合は、テキストを読む、問題を解くたびに苦手な所をメモしておきましょう。
そして最後の月に時間を取り、メモをした苦手箇所を集中して勉強する時間が取れれば良いです。
まとめ
以上、FP(ファイナンシャルプランナー)3級、2級の試験計画の立て方に焦点を当てて、体験談を元に解説してみました。
3級はテキスト3回転+問題集3回転、1日1時間で週5日を3ヶ月が勉強時間の目安です。
2級はテキスト3回転+問題集3回転+過去問3回分を3回転、1日1時間を6ヶ月+αが勉強時間の目安です。
1日にやる時間や量をしっかりと決めること、遅れた場合は休みの日、スキマ時間で取り戻すこと。
どうしても無理な場合は、回転数を少なくし、一通りは読むこと。
睡眠時間を削ってまではやらないこと。
以上のやり方で独学で、安く、早く合格に近づけると思います。
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