
本日はドル円の長期足(月足、週足、日足)のテクニカル分析をしてみたいと思います。
この先、上がるのか、下がるのかなどの分析は出来るのですが、実際にどうなるかはわかりません。
よって、この先の予想ではなく、あくまで分析をして現時点では、このように考えたほうが良いのではないかということくらいまでにしておきたいと思います。
そして、最終的な判断はご自身の責任の下、よろしくお願いします。
月足

こちらは月足のチャートです。
直近は大きく上昇後に、しばらくレンジの状態になっているように見えます。

次に同じ月足のチャートに、ボリンジャーバンドの±2σのみを表示させてみました。
黄色丸の所で明らかなように、ボリンジャーバンドが完全に横向きの状態となっております。
ボリンジャーバンドが横向きと言うことは、レンジの状態を表わしております。
その場合は、上下どちらに行くかわからないため、トレンドフォローを中心にトレードをしている場合は、やめておいた方が良い状態です。

次に先ほどまでの月足の表示を、さらに過去までさかのぼり、表示できる範囲いっぱいまで表示してみました。
そうしますとピンク線で示したように、トリプルボトムのようなチャートパターンが見えます。
トリプルボトム後は上昇する可能性が高いのですが、赤丸で示したようにかなりの円安方向へ進んでいることが確認できます。
ただここまで上昇した場合に、過去の事例で政府による為替介入が入っていることから、現在の所、赤丸以上に円安が進むことは考えずらい状況です。
週足

次に週足のチャートの分析です。
週足はチャート左の方で、大きく上昇後に直近はレンジになっているように見えます。

月足の時と、同じくボリンジャーバンドを表示させてみました。
黄色丸で示したように、ボリンジャーバンドは横向きとなっておりますね。

同じように週足のチャートですが、現在は黄色丸です。
過去には青丸で示したように同じような所で3回も止められています。
週足の節目ということでかなり強い抵抗帯と判断できます。
そしてピンク線で示したように、トリプルトップのように見えるチャートパターンがありますね。
そうなりますと、下がる可能性が高くなってきますが、②で示した赤線の、かなり強い抵抗帯に跳ね返され、なかなか下に行けない状況になるかもしれません。
ですが、もし②を下抜けして、しっかりとした戻り目を形成した場合は③まで行く可能性は十分にあります。
現在は①~②をウロウロするのか②~③へ行くのか、わからない状況です。
日足

長期足分析の最後として、日足を見ておきます。
一目見て、上昇しているとは言えない、かと言って下降しているのかと言われると、「??」と迷いますね。

では、日足のチャートにボリンジャーバンドを表示させてみます。
これも先ほどの長期足と同様に、黄色丸で示したところですが、ボリンジャーバンドが完全に横向きとなっております。
と言うことは、現在レンジの状態ということです。

今度は日足に水平線を引きました。
現在の所から考えると気になる水平線は①と②のラインです。
それぞれ①を上抜けで、「買い目線」②を下抜けで「売り目線」となりますが、②の抵抗帯はかなり強いものがあり、下抜けするには、それなりの材料が必要です。
かといって①を上抜けで「買い」で良いのかといいますと、日足を俯瞰して見るとレンジになるため、積極的に買いに行けるかと言うと、そうは行きそうにありません。
まとめ
長期足は現在、全てボリンジャーバンドが真横を向いています。
トレンドフォロー主体の場合は「待ち」の状態です。
現在、金利はアメリカと日本ではアメリカの方が高いため、普通は円安方向へ向かいます。
ただ円安が進むと過去には為替介入が実施されているため、上昇は、どこかで止められることとなります。
となりますと、やはりレンジが続く可能性が高いのですが、最近の政治状況など、いろいろあるため当然ながら、この先はどうなるかわかりません。
例えば、関税爆弾の影響で、アメリカ自身が困ることになるとも言われています。
もし、アメリカ経済が悪くなるということになれば、ドルを売り、円を買う人が増えるでしょうから、円高方向に進む可能性もあります。
テクニカル分析の観点から考えますと、上記日足で示した②を下回るかどうか、そしてその後に、しっかりとした戻り目を形成するかがポイントになるように思います。
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