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【書評】『FX戦士くるみちゃん』6巻──投資の奥深さと親子のドラマが交差する濃密な一冊


FXという舞台で交錯する、親子の物語

『FX戦士くるみちゃん』第6巻では、くるみちゃんの母・美登里の過去にスポットが当たります。

なぜ彼女はFXにのめり込んでしまったのか?

その背景には、家庭や人間関係、そして心の空白を埋めようとした想いがあったことが語られていきます。

一見シリアスなテーマではありますが、ただの悲劇に終わらせないのが本作の魅力です。

くるみちゃん自身がどうその過去と向き合い、乗り越えていくのかが、読者の胸をじわりと温かくさせてくれます。

芽吹ちゃんの旅立ちがもたらす“気づき”

今巻でもう一つ印象的なのが、くるみの同僚・芽吹ちゃんの退場シーンです。

相場の世界から一歩引く彼女の姿勢は、どこか清々しさすら感じられます。

感情に振り回されず、自分の心と向き合ったうえでの選択は、読んでいて前向きな気持ちにさせてくれました。

一方、くるみちゃんはというと、相場の荒波にまだまだ翻弄されっぱなし。

それでも、どこか憎めない。

だからこそ、「頑張れ!」と応援したくなるんですよね。

投資初心者にも刺さる“あるある”の連続

この巻では、くるみちゃんがスイスフランに手を出してしまい、予想外の展開へ突入します。

チャートを眺めながらの「このあたりが底値かな…?」というナンピンや、含み損に動揺する姿など、投資経験のある方なら「これ、昔の自分だ…」と苦笑いするシーンが続出です。

特に、「負けを取り戻そうとした時点で負け」という言葉には、思わずハッとさせられました。

投資の世界におけるメンタル管理の大切さを、自然と学ばせてくれるのがこの作品の良いところです。

視覚と心に訴える演出がすごい

個人的にうならされたのは、ローソク足を“墓標”に見立てたシーン。

一見、怖そうに思える演出ですが、FXのリスクを視覚的に伝えてくれる名シーンです。

だからこそ、本気でFXを始めたい人にはぜひ読んでほしい。

また、○○○○万円の損失シーンなども、深刻ながらどこかコミカルに描かれていて、暗くなりすぎず読みやすいのも本作の魅力です。

くるみちゃんに学び、くるみちゃんを応援したくなる!

くるみちゃんの投資スタイルは決してスマートとは言えません。

でも、だからこそ共感できる部分が多い。トレードで失敗して落ち込んだり、根拠のないエントリーをして反省したり、誰しもが通る道を見せてくれています。

この作品は、くるみちゃんの“失敗から学ぶ”ストーリーであり、投資を楽しむすべての人への応援歌でもあります。

まとめ:投資初心者からベテラントレーダーまで、心に響く一冊

『FX戦士くるみちゃん』第6巻は、シリアスな展開がありつつも、読後にはなぜか前向きな気持ちになれる一冊です。

母と娘の物語を軸に、FXのリアルな“あるある”が詰め込まれていて、投資を学びたい方にもピッタリかと思います。

くるみちゃんの成長を見守りながら、自分自身のトレード姿勢を見直してみるのも良いかもしれません。

まだ読んでいない方は、ぜひ手に取ってみてください。

学びと笑いと共感がぎっしり詰まっています!


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