
みなさんも一度は目にしたことのあるかもしれない、フラクタルと呼ばれるものがありますが、これはどういったものなのでしょうか?
これを理解することによって相場にどう活かすことができるのでしょうか?
説明していきたいと思います。
フラクタル構造とは
フラクタルとは図形の一部を切り取っても全体と同じような形をしているものをいいます。
例としては上記の四角で示した図形です。
図形全体を見ても四角ですが、中心を見ても四角がありますし、大小は違えど一つの四角にたくさんの四角が隠れています。
その他にも雪の結晶、海の波、雲、樹木など自然界にもよく見られる構造となっています。
フラクタル構造をFXでどう活かすのか?
フィボナッチリトレースメント、ウォルフ波動などは自然界や物理学などの法則を相場に応用したものとなります。
それと同じでフラクタル構造も自然界に見られる現象となり、相場に応用ができそうです。
その一例としてエリオット波動を例にとります。
エリオット波動の説明は過去記事に詳しく書きましたのでそちらを参照していただきたいのですが、簡単に説明しますと相場は波打って進んでいます。
その安値から安値の動きは上昇5波、下降3波で一つのリズムを作っています。

上記のような感じです。下降トレンドの場合は逆になります。そしてこの一部を拡大します。
今回は①を拡大してみますと

エリオット波動で示した①の上昇を拡大してみますと、さらにその中には青線で示したように上昇5波、下降3波が存在します。
そしてこの中の1波を拡大するとさらにその中にはエリオット波動でいう上昇5波、下降3波が存在するということです。
このように相場の波のどこか一つを切り取ってみてみても、さらにその中には同じ波がみられます。
ここでこの自然界の法則をどう活かすのか?という点ですが、FXを勉強する際にたくさんの本を読んだり、動画で勉強をしたりすると思います。
その際にある疑問点が出てきます。それはこの説明は何分足での説明なの?ということです。
チャートの説明などを本や動画で見る際にどの時間足でやっていますと説明してくれている場合もありますが、大半はどの時間足か?までは言っていないような気がします。
もし言っていたとしても、どうしてその時間足なのか?別の時間足ではいけないのか?という疑問点が浮かんできます。
それに関しての解答として今回のフラクタル構造が関係してきます。
つまりどの時間足でも同じということになります。
エリオット波動を例にとると、どこの波を見てもその波の中にはまた同じ波が存在するということなので結局どの時間足でも良いということになります。
注意点
フラクタル構造をエリオット波動を例にすると時間足は何分足でも一緒と述べましたが、実際は信頼性としては長期足の方が高いです。
理屈の上では今まで述べたことに尽きます。ですが1分足、5分足などはその時々の売買量によってかなりの上下を見せます。
よってチャートパターンなど機能しないことも多く信頼性は落ちるように思われます。
フラクタルを理解しつつも長期足から相場環境を確認することは忘れないようにしましょう。
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