
今回は定番のチャートパターン出現後、どのようにエントリーをするのかについての解説記事となります。
具体的にどの地点でエントリーをするのか、わからない方に役立つ記事となっております。
この記事で分かること
・サポレジ転換で利益を得るために有利なダブルトップが分かる
・ダブルトップ出現後に、どこでエントリーをするのが有利か判断できるようになる。
※なお今回通貨ペアは、USD/CADの過去に書いた記事を再編集しました。
そのため期間は(2020/12/28~31)と少し古いものとなっております。
そして、チャートを後から見て判断、分析した記事となっております。
ダブルトップとは?

黒線が価格の動きです。
ダブルトップとは上記の赤丸部分で示したように、頂点を2回付けることをいいます。
頂点を2回付けた後は、下落して行くことが多く「ダブルトップ」と呼ばれています。
注意点としては、天井圏で出ない場合は、その後の下落の可能性は低くなります。
よって下落を狙う時は「ダブルトップ」が天井圏で出るということが重要になります。
あと、教科書的にいいますと、頂点が2つといいますが、実際には複数出ることもあり、判断が難しいものです。
大きな流れで2つ、小さな流れで見ると複数の頂点があるということが多く、拙速にエントリーをしてしまうことは避けたい所です。
サポレジ転換とは?

黒線が価格の動きとなります。
黄色丸2つで示したように、同じような所で価格が止められました。
つまりサポートされたということで、この時点で赤線をサポートラインと呼びます。
この後に、赤線を下抜けして、その後に上昇し赤線(レジスタンスライン)を背にして、再度下降しました。
この状態が、サポートラインとレジスタンスラインの転換が起こったので「サポレジ転換」と呼ばれます。
では次に、大きな時間足から相場を分析して、ダブルトップからサポレジ転換を見つけエントリーする流れを見ていきましょう。
ダブルトップ→サポレジ転換→エントリーの流れ
日足分析

USD/CADの日足となります。
赤の縦線より右側が今回の検証対象期間である(2020/12/28~31)となります。
まずはここをなかったものと考え相場環境を分析し、エントリーポイントを探すという流れです。
日足の相場環境ですが、赤の矢印で示したように下降トレンドと判断できるかと思います。
エントリーポイントを探す際は、大きな時間足にトレンドが出ている通貨ペアを探すのが良いかと思います。
大きな時間足がレンジの状態ですと、短期足で一時的にトレンドが出たと思っても、すぐに終了をしてしまう可能性が高く損切りに合ってしまいます。
よって大きな時間の流れに乗り、その方向へついて行くというのが基本的なやり方と考えます。
よって今回は「売り」目線で考え、細かいエントリーポイントを短期足で探していくことにします。
4時間足分析

USD/CADの4時間足です。
赤の縦線は先ほどの日足と同じく、これより右側が検証対象期間(2020/12/28~31)となります。
そして赤の水平線は、この4時間足の節目と思われるところに引いてあります。
まず青線で示したようにダブルトップを形成しているように見えます。
そしてダブルトップのネックラインと、過去の4時間足の節目の位置がちょうど一致しているようですので、そこを基準に水平線を引いています。

先ほどと同じくUSD/CADの4時間足を拡大したものです。
エントリーポイントの候補としては青線で引いたダブルトップのネックラインを割って、一度戻しを付ける場面です。
ここの部分がサポートラインとレジスタンスラインの転換ポイントとなれば、ある程度自信を持ってエントリーが出来そうです。
赤丸辺りでエントリーをしたい所ですが、今回のケースですとリアルタイムでチャートを見ていた場合に4時間足でのエントリーは難しそうです。
時間足を変えて、もう少し分かりやすいポイントはないか見ていきたいと思います。
1時間足分析

USD/CADの1時間足です。
先ほどの4時間足の赤丸辺りが上記の赤丸になります。
一度赤の水平線を下抜けした後に、上昇をし始め水平線を超えていきました。
このまま水平線を下抜けしなかった場合はエントリーは見送った方が良いかと思います。
ただピンクの矢印で示したように陰線が移動平均線を下抜けして確定をしました。
青線で引いたように戻り目の下値抵抗線も突破したことから、ここら辺で「売り」エントリーができそうです。
サポレジ転換と、この1時間足の移動平均線にきれいに反応して戻り目を形成していてくれれば一番分かりやすいかと思うのですが、きれいな形は毎回出てはくれないようです。
損切りポイントは、ピンク線で示した陰線の少し上くらいが第一候補になるかと思います。
リスクリワードとしては最低でも1:1を取り、損小利大を目指す場合は1:2もしくは1:3をねらいたい所です。
今回のケースでは1:2もしくは1:3どちらも可能でした。
ただどこまで利益が伸びるかはわからないため、利益が出だしたら少しずつ損切りポイントを利益の出る方向へ動かしていくやり方が良いかと思います。
資金管理の面から、最初に少ないLotでエントリーをして戻り目が来るたびに「売り」増しをしていくというのも一つの方法です。
とにかく資金を増やすことばかりに意識が向いてしまいますが、資金を無くさないということを第一に考えてトレードを行いましょう。
まとめ
ダブルトップ出現後に、サポートラインとレジスタンスラインの転換が起こったことからエントリーできそうな箇所の解説でした。
なおダブルトップが出た後に下落の可能性が高いと判断できるのは、今回の例のようにダブルトップの左トップより、右のトップの方は低い場合です。
つまり2回目の頂点を目指しに行ったが、それを達成できなかった、上昇の力がなかったということですので、その後は下降の可能性が高まるということです。
注意点としては、ダブルトップと言えどもトップが綺麗に2回出るかどうかは、自分が見ている時間足や時間帯などにもよるため正解はありません。
焦ってエントリーをしないように気をつけましょう。
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