RSIとGMMAを使いこなせば、トレードはもっとシンプルになる
FXのテクニカル分析といえば、RSIは誰もが一度は使ったことがある有名な指標です。
しかし、「RSI=逆張りサイン」と決めつけていませんか?
本書『基本にして最強 GMMA+RSI 二刀流FX』は、そんな“思い込み”に鋭く切り込む一冊です。
著者はラジオNIKKEIでも知られる人気アナリスト。
長年の実践経験をベースに、日本のトレーダーに誤解され続けてきたRSIの「正しい使い方」を明かしています。
さらに、トレンドの可視化に優れたGMMA(複合型移動平均線)を掛け合わせることで、まさに“攻防一体”のFX手法が完成。
これがタイトルの「二刀流FX」の正体です。
GMMAでトレンドをつかみ、RSIで勢いを見る
本書の大きな特徴は、GMMAとRSIを“別々”ではなく“補完関係”として使うことを提案している点にあります。
GMMAで大局を捉え、RSIでそのトレンドの強さや勢いを測る──。
特に「RSIの50ラインを境にした順張り判断」や、「14期間RSI+ボリンジャーバンド」の組み合わせは、従来のRSIの印象を大きく覆すものでした。
私自身、RSIは「買われすぎ・売られすぎゾーンで逆張り」くらいの理解しかありませんでした。
しかし本書を読んでからは、トレンドフォローにもRSIが有効に働くことに気づかされ、実際のトレードでもその有用性を実感しています。
ダマシを減らすための“条件チェック”が秀逸
特に印象に残ったのは、「GMMAのイワシ食いサインだけでは足りない。RSIとのコンビネーションが必要」という考え方です。
4時間足でのエントリー判断時、GMMAとRSIの複数条件を確認してから入るという手法は、ダマシによる損失を大きく減らしてくれました。
また、RSIの期間設定についても「14が最適」とする理由を、ワイルダーのテスト結果に基づいて丁寧に解説してくれており、信頼感が持てました。
他のインジケーター設定本にありがちな“勘”や“経験談”だけに頼らず、根拠を示してくれるのも高評価です。
まとめ:一歩先のトレードを目指す人に、手元に置いておきたい一冊
この本は、テクニカル分析に行き詰まりを感じている人にとって、まさにブレイクスルーとなる内容だと思います。
特に、RSIをなんとなく使っていた人、GMMAに興味はあるけど難しそうで敬遠していた人には強くおすすめします。
ページ数はそれほど多くありませんが、内容は非常に濃密。
図解も多く、実践的なチャート例も豊富なので、読み終えた直後からすぐにチャートに反映できるのも魅力です。
「RSIとGMMA、どちらか一方ではなく、両方を活かす」。
この“二刀流”アプローチが、あなたのトレードに新たな視点をもたらしてくれるはずです。
少しでも気になった方は、まずは一読してみてください。
読むだけで終わらせず、あなたのトレードスタイルにしっかり組み込むことこそが、この本の真価を引き出す第一歩となるでしょう。


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