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『はじめてのFX1年生』感想・レビュー|初心者におすすめ?今読んでも役立つ内容と注意点

FXを始めようと思って本を探していると、『はじめてのFX1年生 儲かる仕組み損する理由がわかる本』を見かけることがあります。

ただ、この本が発売されたのは2009年です。

「かなり前の本だけど、今読んでも役に立つの?」

と気になる人もいると思います。

私もFXの本を読むときは、内容だけでなく「今でも使える知識なのか」が気になります。

先に感想をお伝えすると、本書は、

FXについてほとんど何も知らない人が、最初に仕組みを理解するための本としては今でも読みやすい

と感じました。

一方で、FX会社の選び方や現在の取引環境については、最新情報を別に確認する必要があります。

また、すぐ使える売買手法を探している人には物足りないでしょう。

この記事では、『はじめてのFX1年生』を読んで感じた良かった点だけでなく、古さや物足りない部分まで含めて紹介します。

『はじめてのFX1年生』はどんな本?

まずは基本情報です。

項目内容
書名はじめてのFX1年生 儲かる仕組み損する理由がわかる本
著者木暮太一
出版社明日香出版社
発売2009年5月
ページ数232ページ
ISBN9784756912954

本書は、FXとは何かというところから始まり、利益・損失が発生する仕組み、FX会社、取引スタイル、失敗の振り返り、テクニカル分析、投資の心構えまでを10の「時間」に分けて説明しています。

難しい専門用語を次々に覚えるタイプの本ではありません。

むしろ、

「そもそもFXってどうやって利益が出るの?」

という段階の人に向けた内容です。

私が読んで最も強く感じたのも、FXを始める前の土台作りを重視している本だということでした。

Amazon.co.jp: はじめてのFX 1年生 儲かる仕組み損する理由がわかる本 (Asuka business & language book) : 木暮 太一: 本
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読んで感じた3つの良かった点

FXの仕組みから説明してくれる

初心者向けのFX本でも、いきなりチャートや売買手法から始まるものがあります。

しかし本書は、その前の段階から説明します。

FXとは何なのか。

なぜ為替レートが動くのか。

どのようなときに利益や損失が発生するのか。

このような基本から進んでいきます。

FXを初めて勉強すると、

「レバレッジ」
「スプレッド」
「ロスカット」

など、聞いたことのない言葉が一気に出てきます。

私も最初の頃は、言葉を覚えるだけで精いっぱいでした。

そんな人には、難しい話をする前に全体像を見せてくれる本の方が読みやすいと思います。

儲け方より損する理由を学べる

本書で私が良いと思ったのは、

「どうすれば儲かるか」だけではなく、「なぜ損をするのか」を扱っていること

です。

FXを始めたばかりの頃は、どうしても利益を出す方法ばかり探してしまいます。

しかし実際には、

「ここまで下がったら損切りする」

「ここまで上がったら利益を確定する」

といったルールを、ポジションを持つ前に考えることが大切です。

含み損になってから、

「もう少し待てば戻るかもしれない」

と考え始めると、自分に都合のよい判断をしやすくなります。

本書では、このような失敗を避けるために、取引前の計画を重視しています。

これは2009年の本だから古い、という内容ではありません。

今でもFXをするうえで重要な考え方だと思います。

損切りについて、さらに具体的に知りたい方はこちら。

→ FX損切りラインの決め方|初心者が失敗しない3つのルール

自分に合う取引を考えさせてくれる

もう一つ良かったのが、

誰にでも同じトレード方法が合うわけではない

という視点です。

本書では、自分の取引スタイルを考える章も用意されています。

短期間で売買したいのか。

ある程度長く保有したいのか。

どの程度の値動きなら落ち着いて見ていられるのか。

同じFXでも、人によって向いている方法は変わります。

私はこの考え方には共感します。

他人の手法をそのまま真似しても、自分の生活時間や性格に合わなければ続きません。

手法を覚える前に、

「自分はどんなトレードをしたいのか」

を考えるきっかけになる点は、本書の良いところです。

2009年の本でも今読む価値はある?

ここは、この本を買う前に一番気になるところだと思います。

結論としては、

基礎部分は今でも読めますが、すべてを最新情報として読む本ではありません。

例えば、

  • FXの基本的な仕組み
  • 損失が発生する理由
  • 損切りの重要性
  • 取引前に計画を立てる
  • 自分に合ったスタイルを考える
  • 失敗を振り返る

といった部分は、現在でも役立ちます。

一方で注意したいのが、FX会社や制度に関する情報です。

本書が発売された2009年以降、日本のFXを取り巻く制度も変わっています。

個人向けFXでは2011年8月以降、必要証拠金4%以上、つまりレバレッジ上限25倍という規制が導入されています。

そのため、本書に出てくるFX会社選びや取引条件については、

2026年現在の情報を別に確認する必要があります。

私はこの本を、

「現在のFX事情をすべて知る本」

ではなく、

「FXを勉強し始めるための教科書」

として読むのが合っていると思います。

読む前に知りたい物足りない点

分かりやすい本ですが、もちろん弱点もあります。

テクニカル分析は入門レベル

本書にはテクニカル分析も出てきます。

ただし、本格的にチャート分析を学びたい人にとっては十分ではありません。

移動平均線やローソク足を使って、

「どこでエントリーするのか」

「どこで利益確定するのか」

まで具体的に学びたい場合は、別の本や実際のチャートを使った勉強が必要です。

実際の読者レビューでも、「基本の基本」「最初の1冊には分かりやすいが内容は薄め」といった評価が見られます。

ただ、これは欠点であると同時に、本書の長所でもあります。

最初から難しいテクニカル分析を詰め込んでいないからこそ、FX未経験者でも読みやすいからです。

最新のFX会社選びには使いにくい

10時間の中には「どのFX業者がベスト?」という章もあります。

しかし、ここは刊行時期を考える必要があります。

FX会社のサービス、スプレッド、取扱通貨、取引ツールなどは変わります。

したがって、現在どのFX会社を使うかについては、本書だけで決めない方がよいでしょう。

勝てる手法を探す本ではない

この本を読めば、

「この手法で明日から勝てる」

というものではありません。

ここは購入前に知っておいた方がよいです。

むしろ、

勝ち方を教わる前に、FXで何をしてはいけないのかを学ぶ本

に近いと感じました。

すでに何年もFXをしていて、具体的な売買手法を探している人には簡単すぎると思います。

この本が向いている人・向かない人

『はじめてのFX1年生』が向いているのは、

  • FXをまだ始めていない
  • FXと株の違いもよく分からない
  • 専門用語が多い本は苦手
  • まず損をする仕組みを理解したい
  • テクニックより基礎から学びたい

という人です。

反対に、

  • すでにFXの基本を理解している
  • 具体的なエントリー手法を知りたい
  • 高度なテクニカル分析を学びたい
  • 最新のFX会社を比較したい
  • 短期間で勝てる方法だけを探している

という人には物足りないでしょう。

私は、

「FXをやってみたい。でも何から勉強すればいいか分からない」

という人に一番合う本だと思います。

Amazon.co.jp: はじめてのFX 1年生 儲かる仕組み損する理由がわかる本 (Asuka business & language book) : 木暮 太一: 本
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読んだ後は実際のチャートで学ぶ

本を読んでFXの仕組みを理解したら、次は実際のチャートを見る段階です。

本書だけでトレードができるようになるわけではありません。

例えば最初は、

今の相場は上昇なのか、下降なのか、それともレンジなのか

を見るところから始めると分かりやすいです。

→ FXで相場の方向感を見極める方法

そして、いきなり大きなお金を使うのではなく、過去チャートやデモトレードを使って自分の考え方を確認していく方がよいと思います。

本書にも、失敗を振り返って次の取引へ生かすという考え方があります。

この部分は、私が普段行っている検証にもつながります。

→ FX検証のやり方完全ガイド

本を1冊読んだだけで勝てるようになるわけではありません。

ただ、

何も知らないまま取引を始めるのと、仕組みとリスクを理解してから始めるのでは大きく違う

と思います。

まとめ|FXを始める前に読みやすい1冊

『はじめてのFX1年生 儲かる仕組み損する理由がわかる本』は、2009年に発売されたFX入門書です。

そのため、FX会社や制度など一部の情報は最新とは言えません。

ここは注意が必要です。

一方で、

  • FXとは何か
  • どうして利益や損失が出るのか
  • なぜ初心者が失敗するのか
  • 損切りをどう考えるのか
  • 取引前に計画する大切さ
  • 自分に合うスタイルを考える

といった基本部分は、今読んでも参考になります。

私が特に良いと思ったのは、

儲け方を急いで教えるのではなく、まず損をする理由を理解させようとしているところ

です。

FXを始めると、つい「勝てる手法」を探したくなります。

しかし、その前に、

「FXはどんな仕組みなのか」

「どんな行動をすると大きな損失につながるのか」

を知っておく方が大切です。

その意味では、本書は今でも、

FXを始める前の最初の1冊

として候補にできると思います。

ただし、この本だけですべてを学ぼうとは考えず、基礎を理解したあとは最新情報や実際のチャートを使って知識を補っていくのがおすすめです。

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