
「損切り貧乏になってしまう…」 「**今がチャンス!**と思ってエントリーすると、なぜかすぐに逆行してしまう…」
FXを始めたばかりのトレーダーが必ず通る道です。
この記事では、ある雑誌に掲載されていたプロトレーダーの視点を元に、なぜ初心者が勝ちきれないのかを解説します。
特に、多くの初心者トレーダーが間違えやすいエントリーポイントの判断について、画像を使って具体的に解説します。
この記事を読み終えれば、あなたもプロが「絶対に手を出さない」エントリーポイントを避けることができるようになります。
【対話編】プロはなぜ「A」で買わず「B」で買ったのか?
ここでの登場人物はFXのプロ(甲さん)、FXの初心者(乙さん)とします。
まずは2人の会話をお聞きください。

僕はBで買いを行いCで利益確定をしました。良い取引ができました!

甲さん、なんでAで買いを行わなかったのですか?
私はAのローソク足が確定したのを見て、その後上がると思い買いを行いましたがすぐ下がってきて損切になり利益にはなりませんでした。(泣)

Aで買いを行うと利益にならないと判断したのでエントリーはしませんでした。

あとから見たら上図のようにAではエントリーせず、Bでエントリーすればよかったということはわかりますが、リアルタイムではAでも行けると思ってしまいました。上がりだしましたし・・・。

そこが難しい所なんです!

初心者にはエントリー後、そのまま利益が伸びてくれるかどうかは判断できません。
よって今回Aのように上がりだしたらとりあえずエントリーして、その際にしっかりと損切りポイントを決める。そして損切りポイントに到達したら躊躇せず損切りを行う。
これでいいですかねぇ?

そのやり方ですと、損切りビンボーになってしまいます。

損切りビンボー??
それは何ですか?

きちんと自分なりに根拠をもって損切りを行ったとしても、やりすぎると必要以上に資金を失ってしまい貧乏になってしまうことをいいます。

では初心者ではどうにもならないのかなぁ?

結局の所、チャートから見えないところを読み取る力がないと勝ち続けるのは難しいのです。

だからFXで勝ち続ける人って少ないのかもしれないですねぇ?
私はまだまだ勉強が必要だわね。
というような内容だったと思います。
甲プロがいわれたように勝ち続ける人は、チャートから見える情報だけでなく、その他の要素も含め総合的に判断しないといけないというような内容でした。
これがファンダメンタル分析なのかは、以下に解説しますが、目の前のチャートだけの判断でトレードをやっていると勝てないよという、今回登場していただいた甲プロの見解でした。
【解説編】プロが「A」を見送ったテクニカルな理由
甲プロがAでエントリーを見送り、Bでエントリーを決めた理由は、目の前のローソク足だけを見ていないからです。
甲プロがAでエントリーしなかった理由を、このチャート画像から分析します。
理由1:Aは「ダマシの可能性」を考慮した
Aのローソク足の手前のローソク足数本に注目してください。
短いローソク足が上下に並び、**価格が迷っている状態(揉み合い)**を示しています。
初心者は「上がっている勢い」に飛びつきますが、プロは「価格の壁(レジスタンス)」を確認します。
このAの地点は、レンジ帯を抜けて上昇トレンドに移行するように見えますが、この時点での「買い」エントリーは、いわゆる「飛び乗り」と言われるものになり、これが「ダマシ」の可能性もあります。
- 初心者の視点: 上がった!やったー!→ エントリー
- プロの視点: ダマシの可能性を考える → 見送り
理由2:Bは「明確な底打ち」後の押し目だった
対してBのポイントはどうでしょうか?
Bに至るまでの価格推移は、Aの高値をわずかに超えて一旦下落し、その後再び上昇に転じる途中の**「押し目」**です。
Bのローソク足(陽線)の直前のローソク足数本を見てください。
下ヒゲが長いものが多く、これは、**「下落の勢いが弱まり、買い手が強く入ってきた(底打ちした)」**というサインです。
プロは、この底打ちのサインが確認でき、かつ直近の高値(A付近)を上抜ける余地があることを確認したため、Bで優位性の高いエントリーをしたと推測できます。
「損切り貧乏」から脱却するたった1つの視点
甲プロが言った「チャートから見えないところを読み取る力」とは、具体的には**「優位性」**を判断する力です。
これはマルチタイムフレーム分析と複合的な根拠から生まれます。
エントリーは「鉄壁の根拠」の確認後に行う
初心者が負ける最大の原因は、**「とりあえずエントリー」することです。
プロは、以下の要素を複合的に確認し、Bのように「負ける可能性が極めて低い場所」**でのみエントリーします。
| プロのチェックポイント | A(初心者)での判断 | B(プロ)での判断 |
| レジサポライン | 抵抗帯(レジスタンス)付近 → 危険 | 抵抗帯を抜けてからの押し目 → 安全 |
| ローソク足 | 揉み合い・迷い → 根拠なし | 強い下ヒゲ・底打ちサイン → 根拠あり |
| 時間軸(上位足) | 上位足がレンジや下降中 → 危険 | 上位足がトレンド転換の初期 → 安全 |
環境認識を徹底する(ファンダメンタルズの視点)
甲プロが言う「チャートから見えないところ」の代表例は、ファンダメンタルズ分析です。
特に初心者の方は、重要な経済指標発表のタイミングだけでも必ずチェックしましょう。
- 重要指標前はトレードを避ける
- 各国の中央銀行の金融政策の方向性を確認する
これらの情報は、テクニカル分析が全く機能しなくなる突発的な急騰・急落からあなたを守ってくれます。
【行動リスト】プロの視点を手に入れるためのロードマップ
「よし、勉強が必要だ!」そう思った方のために、甲プロのような優位性の高いトレードを目指すための具体的な行動を提示します。
高機能なチャート環境を整える
Bのような優位性の高いポイントを見つけるためには、MT4やMT5のような高機能で分析ツールが豊富なチャート環境が必須です。
おすすめのFX口座
FXトレード・フィナンシャルこの高度な分析をスムーズに行うためには、検証で使ったような高機能なMT4/MT5チャートが必須です。
国内口座の安心感を重視したい方は「FXトレード・フィナンシャル」、海外口座のハイレバレッジと豪華なボーナスを重視したい方は「XMTrading」がおすすめです!
基礎を体系的に学ぶ
AとBの違いを見分けるには、ローソク足、水平線、トレンドラインなどの基本的なテクニカルを体系的に学ぶ必要があります。
ローソク足やラインの基礎がまだ不安な方は、以下の記事で基礎を徹底的に学んでおきましょう。
まとめ
初心者がFXで負け、「損切り貧乏」に陥る最大の理由は、**「根拠が弱い場所(A)で、衝動的にエントリーしてしまう」**からです。
プロは、テクニカルとファンダメンタルズを総合的に判断し、**「勝てる優位性」**が極めて高い場所(B)でのみトレードを行います。
まずは、上記で推奨した高機能チャートで、AとBの違いを過去検証し、あなたの目で「危険な場所」と「安全な場所」を識別する練習から始めてみましょう。
AとBの違いが理解できれば、損切り貧乏からは確実に脱出できます。
次は「押し目買いと戻り売りの見極め方」を学びましょう。
これで“勝てるチャート”がさらに明確になります。






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