
タロットカードには「大アルカナ」と「小アルカナ」があり、「ワンドの2」は、そのうちの小アルカナに分類されます。
「ワンド」とは棒を意味し、情熱・意志・エネルギーといった前向きな力を象徴するスートです。
その「2」は、「何かを始めた後の次のステップ」「計画を立てる」「将来を見据える」といった意味を持ちます。
絵柄には、地球儀を手に遠くを見つめる人物が描かれており、「世界を見据える視点」や「次の一手を考える時間」を示唆しています。
それでは、「ワンドの2」が持つ意味や、正位置・逆位置それぞれの解釈を、わかりやすくお伝えしていきますね。
ワンドの2が象徴するものとは?
このカードが表すテーマは、「見通し」「計画」「選択」「展望」といった未来志向のキーワードです。
ワンドの1で「始めたい!」というエネルギーが生まれたあと、ワンドの2では「じゃあ、このあとどうしようか?」と一歩立ち止まって考える段階に入ります。
つまり、このカードが出たときは、すでに何かを始めているか、始めようとしている状況。
そして今、あなたの中にあるのは「もっと成長したい」「この先を見据えて動いていきたい」という思いかもしれません。
迷いや不安もあるけれど、それでも一歩前へ進みたい。
そんなあなたの姿を、このカードは映し出しています。
正位置で出たときの意味
ワンドの2が正位置で出たときは、物事が順調に進んでいるか、進むための準備が整いつつあることを示しています。
先を見通す力がある
いまのあなたは、自分の目標や理想に向かって、冷静に計画を立てられる状態にあります。
計画がカギになる
勢いで動くよりも、ここでは戦略的に考えることが成功のポイント。
きちんとした準備が、未来への安定につながります。
選択のタイミング
選択肢がいくつか見えてきていて、その中から「どの道を選ぶか」を見極める必要があるかもしれません。
広い視野を持てている
小さなことにとらわれず、少し先の未来まで見据えた考え方ができるときです。
たとえば、就職活動や転職を考えているときにこのカードが出たなら、「自分に合った職場はどんなところ?」と、長い目で見ての選択ができそうなサインです。
恋愛で出た場合も、「この先の関係をどうしていきたいか」といった将来のビジョンがテーマになるかもしれません。
真剣に未来を見据えるタイミングなのだと捉えてください。
逆位置で出たときの意味
逆位置でワンドの2が出たときは、「迷いが大きくて動けない」「方向性が定まらない」といった状態を意味することがあります。
選択に自信が持てない
「どうするべきか分からない」「このまま進んで大丈夫かな」といった不安が強く出ているかもしれません。
計画倒れの可能性
せっかく立てた計画も、途中でモチベーションが下がってしまったり、見通しが甘くてうまくいかなくなってしまうことも。
視野が狭くなっている
目の前のことにとらわれすぎて、大切な全体像を見失っている可能性もあります。
チャンスを逃すおそれ
決断を先延ばしにしすぎて、せっかくの好機を逃してしまうかも。ある程度の「決断力」も求められています。
たとえば、今の仕事や人間関係にモヤモヤしているのに、「まぁ、なんとかなるかな」と放置してしまっているときです。
そんな時に、このカードが逆位置で出たなら「ちゃんと向き合って選んでみて」というサインかもしれません。
恋愛では、「相手との関係をどうするか?」といった悩みに対して、自分の気持ちがはっきりしていない、または決断を怖がっているような状況とも読み取れます。
ワンドの2からのメッセージ
このカードがあなたに伝えているのは、「視野を広く持って、これからのことを真剣に考えてみよう」というメッセージです。
正位置であれば、「計画やビジョンがうまく整ってきているから、あとはしっかり行動に移していこう」という後押し。
逆位置であれば、「迷ってばかりいないで、自分にとって本当に大事なことを見極めるとき」という気づきを与えてくれています。
つまりこのカードは、どちらの向きに出ても、「未来を見据える姿勢」がカギになるタイミングを教えてくれているのです。
最後に:ワンドの2のまとめ
✅ 正位置のワンドの2:計画や展望がうまく整ってきているとき。未来の可能性を見据えて動き出そう
✅ 逆位置のワンドの2:迷いや不安が大きくなっているかも。視野を広げて、自分に合った道を選ぼう
ワンドの2は、「立ち止まって考える」「次の一歩をどうするかを決める」といった“選択”や“方向性”に深く関係するカードです。
このカードが出たときは、今の自分にとって本当に大切なものや、将来どうなっていたいかをイメージしてみる時間を作ってみてください。
考えることで、あなたの未来がもっと明るく、もっと確かなものになっていくはずです。
コメント