
タロットカードの「大アルカナ」の中で6番目に登場するのが、「恋人(こいびと)」というカードです。
その名前からも想像しやすいかもしれませんが、恋愛に関する意味が強いカードとして知られています。
ただ、実はそれだけじゃないんです。
このカードには、男女と天使が描かれていることが多く、「愛」や「絆」だけでなく、「選択」や「自分の価値観を問う場面」なども表している、意外と深いカードなんです。
ここからは、「恋人」が伝えようとしていることや、正位置・逆位置でどんな風に受け取れるのか、順番にお話ししていきます。
「恋人」のカードが伝えてくるテーマ
このカードが現れるとき、恋愛だけでなく自分の心や人との関係、選ぶべき道について、何かしらの気づきを与えてくれることが多いです。
たとえば、恋愛中の人にとっては「この関係は本物だよ」「もっと深い関係になれるよ」という後押しになるかもしれません。
でも一方で、恋愛とは無関係な場面でも現れるカードでもあります。
たとえば、進路を迷っているとき、人間関係で悩んでいるときなど、「あなたはどっちを選ぶの?」と問いかけてくるような意味を持っていることも。
つまり、「恋人」は、自分にとって大切なことや人をどう選ぶか、というテーマと深くつながっているんです。
正位置の「恋人」が示すこと
このカードが正位置で出たときは、基本的にポジティブなメッセージが多いです。
心が通じ合ったり、信頼関係が築けたりといった良い流れを示しています。
愛が深まるタイミング
恋人や大切な人との関係が、より安心感のあるものになっていきそうです。
心の距離がぐっと縮まる感覚を味わえるかも。
価値観が合う人との出会い
恋愛に限らず、友情や仕事仲間など、共感し合える素敵な人とつながれるチャンスかもしれません。
大きな選択のとき
自分にとってどちらが本当に大事なのか、選ばなければならない場面にいる可能性も。
焦らず、でも誠実に選ぶことが求められています。
人との調和がうまくいく時期
お互いを尊重しながら協力し合えるような、バランスの取れた関係性を築けるときでもあります。
恋愛中の人にこのカードが出たら、「今の関係は安心して育てていいよ」というサイン。
人間関係やチームワークでも、「力を合わせればいい結果が出るよ」と応援してくれているような雰囲気です。
逆位置の「恋人」にあらわれるメッセージ
逆位置でこのカードが出たときは、少し慎重になった方がいいサインかもしれません。
意味がネガティブというよりは、「気をつけてね」と教えてくれている感じです。
気持ちのすれ違い
恋人や親しい人との間に、ちょっとしたズレや誤解が生じやすいときかもしれません。
誘惑や迷いに注意
一時的な気持ちに流されたり、目の前の選択に迷いが出たりすることもありそうです。
自分の本音が見えにくくなる
何が大切か、本当に望んでいることが分からなくなっている可能性も。
まずは自分の心を整理する時間が必要かもしれません。
決断を避けてしまう
選ばなければならないと分かっていても、どうしても決断を先延ばしにしてしまいがちなタイミング。
恋愛においては、「この人と本当に合ってるのかな?」と迷いが出ているときに、このカードが逆位置で現れることがあります。
「本当はどう感じてるの?」と、カードがそっと問いかけてきているのかもしれませんね。
また、仕事や進路で迷っているときにこのカードが出たら、「誰かの意見に流されてない?自分の気持ち、ちゃんと見つめてみて」と背中を押してくれているサインかもしれません。
恋人のカードが届けてくれるメッセージ
このカードが私たちに伝えてくれているのは、「本当に大切なものを選ぶ勇気を持って」ということ。
選択の場面って、どうしても不安がつきものですよね。
でも、「自分の価値観に正直に生きる」ということは、人生の中でとても大切なテーマでもあります。
恋愛、仕事、人間関係……どの場面でも、今の自分が何を望んでいて、誰とどんな関係を築きたいのか。
それをしっかり見つめることが、このカードを引いたときのヒントになるはずです。
最後に:恋人のカードのまとめ
✅ 正位置の恋人:「愛や信頼が育ちやすいタイミング。大切なのは、自分の直感を信じること」
✅ 逆位置の恋人:「迷いやすれ違いに注意。まずは、自分の気持ちに耳を澄ませて」
恋人のカードは、単に恋愛を示すだけではなく、「本音で向き合うこと」や「選択することの大切さ」を教えてくれるカードでもあります。
このカードが出たときは、周りの声に流されすぎず、自分の心がどこを向いているのかを静かに見つめてみてくださいね。
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