
タロットカードの大アルカナの中で「正義(せいぎ)」は、番号が11番(※デッキによっては8番の場合も)にあたります。
このカードには、天秤と剣を持って真っすぐ前を見据えて座る女性の姿が描かれています。
いかにも“公平さ”や“バランス”を象徴する存在という印象を受けますね。
このカードが伝えてくるのは、感情に振り回されず、理性的に物事を判断することの大切さです。
「何が正しいのか?」「本当にフェアなのか?」そんな問いかけを、私たちにそっと投げかけてくるような一枚です。
ここからは、「正義」のカードが持つ意味や、正位置・逆位置での違いなどについて、できるだけ分かりやすくまとめていきますね。
正義のカードが伝えていること
名前の通り、「正義(ジャスティス)」はフェアであること、公平さを保つことを中心テーマにしています。
たとえば、自分の気持ちだけを優先してしまったり、相手の立場を考えられなかったり…そういう“偏り”を戒めるようなメッセージでもあります。
人生における判断や決断の場面で、「感情に流されていないか?」「バランスを見失っていないか?」といった部分に気づきを与えてくれるカードなんです。
また、誰かと対立しているときや、誤解が生まれているような場面では、「お互いに冷静に向き合って、誠実に話し合おう」と促してくれる存在でもあります。
正位置で出たときの意味
「正義」のカードが正位置で現れた場合、あなたが理性的かつ誠実に物事と向き合えている、あるいはその姿勢が求められているというサインです。
冷静な判断力が活きるタイミング
感情に振り回されず、落ち着いて物事を見られている状態です。
今の判断は信頼して大丈夫。
努力や誠実さが正しく評価される
これまでやってきたことが、きちんと形になって返ってきやすいとき。
公正な評価が得られる可能性が高いです。
言葉よりも行動の信頼感がカギに
何を言うかより、「どう振る舞っているか」が大切になってくる時期でもあります。
誠実な関係づくりができる
恋愛でも人間関係でも、対等で誠意あるやりとりが良い関係をつくってくれます。
たとえば、就職活動の場面でこのカードが出たとしたら、「真面目に向き合ってきたあなたの姿勢は、ちゃんと伝わっているよ」というメッセージかもしれません。
恋愛の場合なら、「お互いの気持ちをちゃんと伝え合えば、信頼関係がより深まるよ」といった意味になることもあります。
逆位置で出たときの意味
カードが逆さまに出たとき、「正義」は少し厳しめの警告を含んでいることがあります。
今、バランスが崩れていないか? ちゃんとフェアにふるまえているか?
そんな確認のサインかもしれません。
感情に引っ張られて判断がぶれている
一時的な怒りや不安、欲にまかせて選択してしまいそうなタイミングかも。
誤解や不信が生まれやすい状態
言葉の端々やちょっとした態度が誤解を生んでしまい、相手との距離ができる可能性も。
責任から目をそらしたくなっている
何かを決めるのが怖くなっていたり、失敗を人のせいにしてしまいたくなったり…そんな気分に陥っているかもしれません。
相手に対する“思いやり”のズレ
自分が正しいと思っていることでも、相手には違うように映っている場合も。
客観的に振り返ることが必要です。
たとえば、人間関係でギクシャクしているときにこのカードが逆位置で出たとしたら、「一度冷静になって、お互いの言い分を整理してみよう」というアドバイスかもしれません。
恋愛でこのカードが逆さまに出たなら、ちょっと自分ばかりが頑張っていたり、逆に相手にばかり求めすぎていないかを振り返ってみると良いかもしれません。
正義のカードが伝えたいこと
このカードが現れたときは、感情に流されず「誠実さ」を軸にして行動することが求められています。
白か黒か、はっきり決断することが必要になる場面もあるかもしれません。
正位置であれば、「今のあなたの判断は間違っていない。自分の軸を信じて大丈夫」と背中を押してくれます。
逆位置であれば、「もう少し相手の視点にも立ってみて」「一度、立ち止まって考え直してもいいかも」と優しく促してくれるのです。
どちらにせよ、「正しさ」や「責任」といった少し重めのテーマにきちんと向き合うことで、今後の流れが大きく変わっていく可能性があります。
最後に:正義のカードまとめ
✅ 正位置:「誠実に、冷静に行動すれば、きちんと評価される時期です」
✅ 逆位置:「感情的になっていないか、偏った見方をしていないか見直してみて」
「正義」は、決して派手なカードではないかもしれません。
でも、あなたが“自分自身にウソをつかずにいられるか”をそっと問いかけてくれる、大切な存在です。
何かに迷ったとき、自分の判断が正しいのか不安になったとき、このカードを引いたなら…どうか少し深呼吸をして、自分の中の“軸”に耳を澄ませてみてください。
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