
タロットカードには「大アルカナ」と「小アルカナ」があります。
「ワンドの4(Four of Wands)」は、小アルカナに属するカードの1枚で、ワンド(棒)のスートの中でも、特に明るく前向きな意味合いを持つカードです。
カードの絵柄には、4本のワンドがまるでアーチのように立てられていて、奥にはお祝いムードの人々が描かれています。
その雰囲気からもわかるように、「安定」「達成」「祝福」といったポジティブなエネルギーが感じられる一枚です。
今回は、この「ワンドの4」が持つ意味や、正位置・逆位置それぞれの解釈について、わかりやすくお話ししていきますね。
ワンドの4が象徴するものとは?
このカードが表すテーマは、ずばり「安心感」「安定した関係」「節目の達成」「仲間との喜びの共有」です。
たとえば、何か大きなプロジェクトや課題を終えたあとに「やっとここまで来たね」とホッとする瞬間だったり、友達や恋人、家族と一緒に過ごす時間の中で「ああ、今って幸せだな」と感じるような場面に、このカードはぴったりです。
また、これまで頑張ってきたことに一区切りがついたり、小さくても確かな成果を手にしたときに出てくることもあります。
どちらかというと未来の出来事というより、「今、この瞬間の喜びや落ち着き」を示してくれるカードなんですね。
正位置で出たときの意味
正位置で「ワンドの4」が出た場合、それはとてもポジティブなサイン。
今のあなたは、心から安心できる場所や人間関係に恵まれていたり、小さなゴールを達成してホッとできる状況にいる可能性があります。
安心感と安定の象徴
今いる環境や関係性が、あなたにとって心地よく、安定している時期です。
リラックスできる時間が増えてくるかも。
努力が実を結ぶとき
これまで頑張ってきたことに対して、周りからの評価や結果が返ってくるタイミングです。
祝福やお祝いの場面
友達の結婚式に出席したり、ちょっとしたパーティーに参加するような機会があるかもしれません。
楽しい時間が過ごせそうです。
人との絆が深まる
大切な人との関係が、より深く、温かいものになる可能性があります。
恋愛でも、信頼関係が安定してきているサインです。
たとえば、大学生活で何かのプロジェクトが終わって、打ち上げのような時間を楽しんでいるときや、仕事でひとつの節目を迎えたときに、このカードが出ることがあります。
また、恋愛面では「この人といると落ち着く」「一緒にいて楽しい」と感じられる相手との関係が、より安定していくことを示している場合もありますよ。
逆位置で出たときの意味
一方、ワンドの4が逆さまに出たときは、少し注意が必要なメッセージが含まれているかもしれません。
基本的には明るいカードなので、逆位置でもそこまでネガティブにはならないことが多いですが、「不安定さ」や「計画の遅れ」などを示すことがあります。
落ち着けない状況
安心できるはずの場所で、なぜか落ち着かない。
そんな感覚があるかもしれません。
期待していた結果がずれる
うまくいくと思っていた計画や予定が、ちょっとズレたり延期されたりすることも。
人間関係のすれ違い
仲のいい人たちとの間で、ちょっとしたすれ違いや距離を感じてしまうことがあるかもしれません。
祝福されないと感じる
がんばって達成したことがあっても、「ちゃんと評価されていない」と感じてしまうことがあります。
たとえば、楽しみにしていたイベントが急に中止になったり、仲のいい友達とちょっとした誤解が生じて気まずくなってしまうような場面で、このカードが出ることもあります。
でも逆位置だからといって悲観的にならなくても大丈夫。
これは「状況が一時的に不安定だけど、元に戻る可能性は十分あるよ」と教えてくれていることが多いんです。
ワンドの4が伝えたいこと
このカードの本質は、「安心感」と「人と分かち合う喜び」です。
正位置で出たときは、頑張ってきたことが一段落して、ようやく安心できる状況に入っていることを示しています。
誰かと一緒に過ごす時間の中に、心がほっとする瞬間を見つけられるでしょう。
逆位置で出たときは、「ちょっと落ち着かない状況かもしれないけど、それは一時的なもの。無理に焦らなくても、また整ってくるから安心して」という励ましが込められています。
今このカードが出たということは、「どんなときでも、あなたの心の中にある“安心できる場所”を大切にしてね」とカードが伝えてくれているのかもしれません。
最後に:ワンドの4のまとめ
✅ 正位置のワンドの4:安心・安定・達成の喜び。人との関係も穏やかで、前向きな時期です
✅ 逆位置のワンドの4:予定のズレや落ち着かない状況。だけど、焦らず見守れば流れは戻ってきます
このカードは、人生の中の“ほっと一息つける場所”を教えてくれるような存在です。
もし今、少し立ち止まって振り返るタイミングにあるのなら、自分のまわりにある“当たり前の幸せ”に目を向けてみると、心があたたかくなるかもしれませんよ。
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