
タロットカードには、「大アルカナ」と「小アルカナ」があり、「ペンタクルの5(ファイブ)」は小アルカナの中の一枚です。
カードには、雪の中を身を寄せ合って歩く2人の姿が描かれており、背景にはステンドグラスの光が見える教会の窓があります。
このカードは、見た目からもわかるように、「困難な状況」「不安」「孤独」「経済的な問題」などを象徴しています。
一見するとネガティブな印象の強いカードですが、だからこそ、そこから学べることや乗り越えるためのヒントがたくさん詰まっているんです。
ここでは、「ペンタクルの5」がどんな意味を持っているのか、そして正位置と逆位置でどう読み取れるのかを、ひとつひとつ丁寧に見ていきましょう。
ペンタクルの5が象徴するものとは?
このカードの主なテーマは、「困難な状況にいること」「支えを必要としていること」、そして「孤独の中でも希望の光が見える」という点です。
たとえば、金銭的な不安を抱えていたり、恋愛や人間関係で孤独を感じているときに、このカードが出ることがあります。
寒さに震えながらも、2人は互いに寄り添いながら進んでいますよね。
その姿は、「つらい時期でも、支え合うことで前に進める」というメッセージでもあります。
表面的にはつらい状況でも、実はすぐそばに助けを求められる場所がある。
そんなふうに、視点を少し変えることで、希望が見えてくるようなカードです。
正位置で出たときの意味
カードが正しい向き(正位置)で出た場合、「ペンタクルの5」は、こんな状況や気持ちを表すことがあります。
経済的な不安やトラブル
お金に関する悩みが出てくる時期かもしれません。
収入が減ったり、想定外の出費があるなど、金銭面でのストレスを感じている可能性があります。
孤独感や疎外感
人とのつながりが薄れたり、「自分は一人なんじゃないか」と感じることがあるかもしれません。
心身の疲れや不調
無理が続いて、気づかないうちに心や体が疲れていることもあります。
「ちょっとしんどいな」と思ったら、自分を大切にするタイミングです。
助けが必要だけど気づけない
周りに頼れる人や場所があるのに、「自分ひとりで何とかしなきゃ」と思い込んでしまっているかもしれません。
たとえば、「将来が不安」「仕事が思うようにいかない」と感じているときに、このカードが出たとしたら「苦しい状況でも、あなたのそばに力になってくれる人がいるかもしれないよ」と伝えてくれているのかもしれません。
あきらめずに、誰かに助けを求める勇気を持ってみてください。
必ず、道は開けていきます。
逆位置で出たときの意味
カードが逆さま(逆位置)で出た場合、「ペンタクルの5」の持つ意味は少し変化し、希望や回復を表すことがあります。
困難な状況からの回復
つらい時期がようやく終わりに近づいているサインかもしれません。
少しずつ光が見えてきているはずです。
人とのつながりを再発見する
誰かと再びつながれたり、支えてくれる人の存在に気づくことができるようなタイミングです。
経済面での改善
お金に関する問題が落ち着いてきたり、新しい収入のチャンスが生まれる可能性があります。
自分自身を許せるようになる
これまで責めてきた自分のことを、少しずつ受け入れてあげられるようになる時期かもしれません。
たとえば、「もうダメかも」と思っていた状況で、このカードが逆位置で出たら「大丈夫、少しずつ状況はよくなっていくよ」と、やさしく励ましてくれているような感覚です。
ただし、まだ完全に解決したわけではない場合もあるので、焦らずに、できることから少しずつ取り組んでいくことが大切です。
ペンタクルの5からのメッセージ
このカードがあなたに伝えているのは、「苦しさの中でも希望を忘れないで」ということです。
人は、弱さや孤独を感じると、「自分はダメなんだ」と思いがちです。
でも実は、そうした感情を経験した人こそ、人の痛みに気づけたり、深く優しくなれたりするものなんです。
ペンタクルの5は、「つらい時は支えを求めていい」「自分ひとりで全部抱え込まなくていいよ」と教えてくれているのだと思います。
そして、逆位置で出たなら、「もう大丈夫。少しずつ前に進めているよ」と、再出発へのエールをくれているのかもしれませんね。
最後に:ペンタクルの5のまとめ
✅ 正位置のペンタクルの5:困難や不安の中にいるけれど、助けはすぐそばにあるかもしれない
✅ 逆位置のペンタクルの5:状況が少しずつ回復していくタイミング。人とのつながりがカギになる
このカードが出たときは、自分を責めすぎず、まずは誰かに話してみることから始めてみてください。
ちょっとした言葉やつながりが、あなたにとって大きな希望になるはずです。
ペンタクルの5は、「どんなときも、心を閉ざさずに前を向いて」と伝えてくれているのだと思いますよ。
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